WBSC U-18 ベースボールワールドカップ。
日本はアメリカ戦には敗れたものの順調にオープニングラウンドを突破しました。若き「侍」の活躍を皆さんは、どのようにご覧になっていますでしょうか。
第3戦対キューバ。解説の日大三高 小倉全由監督が、ふと発した言葉が、筆者にはとても気になりました。3回の裏、清宮選手の犠牲フライで日本が勝ち越した場面、ライトの選手のボールの捕り方についてでした。
「後ろから入っていれば・・・」
フライを落下点で捕り、そこから助走のステップをしてバックホームしたライトの選手。日本で教わる「基本」が備わり、落下点の後ろから助走を付けながらキャッチし、バックホームができていれば、簡単に勝ち越しのホームインを許すことは無かったのではないかというプレーでした。試合の流れも変わっていたかもしれません。
たらればを言い出せば限りがないのですが、改めて「野球の基本」の重要性を感じました。
外野手のフライ捕球、そこからのスローイングについては、以前紹介しました「守備練習 フライのボールが見えやすい位置で構え片手でキャッチ」をご覧ください。
さて、基本練習や動作の確認です。基礎は少年野球やリトルだけがやるものではありません。プロ野球でもキャンプでは様々な基本練習を行います。今回は、その中でも「クッションボールの処理」練習を紹介します。クッションボールの処理がしっかりできれば、相手に塁を1つ奪われなくて済みます。3塁打を2塁打に。ホームインを3塁ストップに。意外と重要なプレーですよね。
クッションボールの処理について重要なことは、
・クッションボールの動きを予測する
・クッションとなるフェンス等に近づき過ぎない
・次の送球もしっかり意識し捕球体勢へ
という3つポイントがございます。ただクッションボールの処理に最も重要なことは、
試合前、球場ごとにクッションの弾み具合を確認するということです。フェンスの素材で弾み方も違います。またファールゾーンの角度など球場により全く違います。投球練習場がある球場もあれば、無い球場もあります。つまり、球場ごとにクッションボールへの対応方法が変わります。その準備をしておかないと、ボールの動きの予測ができず、無駄な進塁、失点につながってしまいます。
試合前のノックですべてを確認するのは時間的に難しい話です。よって外野手は、キャッチボールの時間などを利用し、クッションボールの対策を確実に行い、そのワンプレーに備えておきましょう。
今回紹介する動画は、プロ野球選手がクッションボールの処理を練習している動画です。選手がどんな足の運び方をしており、どのような形で送球しているのか、とても参考になりますので、ぜひご覧ください。