一般的に、走るときは「前傾姿勢のフォーム」が良いといわれています。
しかし、正しいフォームをとらないと逆にスピードが落ちたり、体を痛めたりしかねません。
今回は、正しいフォームを身に着けるための、前傾姿勢トレーニング法をご紹介します!
ランニングやマラソンにおける前傾姿勢の重要性
ランニングやマラソンを行う理由の1つに、「早く走れるようになりたい」ということが挙げられるかと思います。
その目標を実現するのに重要となってくるのが、正しいランニングフォームで走ることです。
例えば、走るときにフォームがくずれて猫背になってしまうと、頭だけ前に出て足が後ろに流れてしまい、前に進めずスピードが落ちてしまいます。
そこで、「走る時に余計な力を使わない」「前に進みやすい」フォーム、つまり前に倒れるエネルギーで足が自然と前に出る、「前傾姿勢」が必要となってくるのです。
前傾姿勢のトレーニング方法
では実際に、正しい前傾姿勢のフォームをつくる、トレーニングの手順を見ていきましょう。(動画の2:11~3:55までを参考)
トレーニングは屋内・屋外どちらで行ってもかまいませんが、壁のある広い場所で行うようにしてください。
- 壁に向かって体を倒し、前傾姿勢をとる
ある程度の空間をあけながら壁に向かって立ち、体をななめに倒して壁に両手をつけ、壁押しをするイメージで前傾姿勢をとります。
余分な力が入ると体勢が崩れてしまうので、リラックスした状態で行ってください。 - 足を引き上げる→下ろす動作を繰り返す
前傾姿勢の状態で壁に目線を向け、お腹に力を入れて胸を張りながら、片足を上に引き上げます。
片足を上げた状態を数秒キープしたら、体の力を緩めて足を下ろしていきます。
この足を上げる→下げる動作を、左右10回ずつ行います。
上記のトレーニングを繰り返し行うことで、前傾姿勢のフォームと、つま先を意識した足の着地の仕方を身に着けることができます。
前傾姿勢トレーニングのポイント・注意点
前傾姿勢をとる時に、頭だけ前に出したり腰を曲げたりすると、足をうまく上げられないだけでなく、猫背になって腰を痛める原因にもなります。
足を上げた時に、頭の先と伸ばしている足のかかとの先が、ななめ一直線になる立ち方を心がけてください。
また、足を上に上げすぎてしまうと、背中が反って胸だけ前に出てしまい、前傾姿勢がくずれてしまいます。
足は腰と膝が一直線になる高さに上げ、足の付け根部分を意識しながら上げるようにしましょう。
前傾姿勢が良いからといって、フォームのとり方が間違っていれば、逆効果にしかなりません。
今回ご紹介した前傾姿勢トレーニングを取り入れて、正しい走りのフォームを身につけましょう!
動画引用元:『ランニング・スタイル』Vol.115 Challenger02~~Mio’s Form Check
【参考URL】
【間違った前傾姿勢は危険?!】ランニングにおける前傾姿勢
ランニングの正しい姿勢と走り方の姿勢が良くなるトレーニング法