新型コロナの広がりで、外出自粛や新しい生活様式が求められる中、スポーツ庁が屋外でのランニングは自粛の対象とはならない外出とした発表があり、これまで以上にランナーが増えたかと思います。
屋外での運動は当初、感染リスクが低いとされていて、マスクをつけずに走る方が多くいました。
しかし、普段からランニングを行なっている京都大学の山中教授が、「ジョギング中の感染注意」の呼びかけを発信してから、マスクを付けて走る方が大変多くなりました。
そこで、ランニング中のマスクは、何かしらの効果があるのか。
より快適にランニングするための方法をご紹介します。
効果
よくマスクを付けて走れば、負荷がかかり、高山トレーニングと一緒で、心肺機能が高まるのではないかと話しがあります。
アスリートの中には、心肺機能を高めるという目的でマスクを付けてトレーニングを行なっている方もいらっしゃるそうです。
しかし実際は、マスクを付けて心肺機能が高まるといったエビデンスがなく、諸説あるというのが現状です。
一般的に販売されている使い捨てマスクの場合は隙間が多いので、空気の酸素濃度を変更するのではなく、少ない量の空気で呼吸しているだけで、肺に入る空気はいつもと同じ濃度であるとも言われています。
アメリカのパーソナルトレーナー兼トレーニングプログラムディレクターのライマン氏は『布製マスク、バフ、またはバンダナを着用している場合、ランナーが呼吸している空気の酸素濃度を変更するのではなく、単により少ない量の空気で呼吸します。肺に入る空気は、いつもと同じ酸素濃度です。』と説明します。
ただ、呼吸に負荷をかけて心肺機能を増加させるトレーニング用のマスクが販売されていたりするので、専門のマスクでは心肺機能を向上させることができるかもしれません。
より快適にランニングするために
私も走る時は一般的な使い捨てマスクを使用していますが、暑い日は汗がマスクにたまって蒸し暑さをより感じたり、やはり呼吸がしづらい印象です。
走りにくいと感じても、ランニング中は通常より大きく呼吸をするため、自分が感染している場合は周りにウイルスを撒き散らすリスクもあるため、口元を覆うグッズが必要です。
そこで山中教授が提案しているのがバフです。
バフはスペインのブランドで、UVカット/抗菌・防臭加工があるそうです。
ランニング時に付けていても息苦しさを感じにくく、多機能でデザインも豊富にあるので、選ぶ楽しさもありそうですね。
ただ公式サイトでは、ウイルスや感染もしくは拡散を防ぐことは、科学的に証明されていないと発表しているので、バフを付けていても、やはり走る際のマナーやソーシャルディスタンスを守ることが必要です。
私は冬の防寒用のバフしか持ってないので、通気性の良い夏用もゲットしようと考えています。
また、健康のためとは言えども、先ほど述べたようにマスクを付けながらのランニングは呼吸がしづらいので、体への負荷がかかる可能性があります。
高齢者の方や基礎疾患のある方は、かかりつけの医者への相談をしましょう。
そして息苦しいなど、少しでも違和感を感じた場合は、ランニングを途中でも良いので中断することが必要です。
https://www.youtube.com/watch?v=sO1BmlMij8c
動画引用元:ジョギングエチケット