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2023年世界水泳注目選手 100m背泳ぎトマス・チェッコン選手(イタリア)の泳ぎ方分析

2023年世界水泳注目選手 100m背泳ぎトマス・チェッコン選手(イタリア)の泳ぎ方分析

22年ぶりに日本で開催される2023年世界水泳。7月14日から17日間にわたり、九州の福岡で熱い闘いが繰り広げられます。そんな世界水泳を今まで以上に楽しく観戦するために、今大会注目の選手をご紹介します!

今回紹介するのは、男子100m背泳ぎで、2022年世界選手権にて世界記録となる51秒60をたたき出したイタリアのトマス・チェッコン選手。

水泳が強い国と言えばやっぱりアメリカです。ライアン・マーフィー選手やアーロン・ピアソル選手など、世界記録保持者もうようよいる国。しかし、そのアメリカに迫る勢いで、今ぐいぐい調子を上げてきている国がイタリア!2022年の世界水泳では金メダル5個を含む全9個のメダルを獲得しており、4×100mメドレーリレーでは王者アメリカを破ってイタリアが優勝しています!

そんなイタリアの原動力となっているのが、トマス・チェッコン選手なんです。2022年の世界水泳ではアメリカのライアン・マーフィー選手をおさえての優勝!

ちなみに、背泳ぎは日本人選手だと、世界一きれいなストロークと言われる入江陵介選手が活躍している種目です。世界水泳の決勝の舞台でトマス・チェッコン選手、アメリカのライアン・マーフィー選手、そして日本の入江陵介選手の熱い闘いが見たいですね!

ブレない軸

トマス・チェッコン選手の泳ぎは何がすごいのか?まず1つ目はブレない!とにかく軸がブレない!軸が左右上下にブレると、その分水の抵抗を受けてしまいますが、トマス・チェッコン選手はとにかくブレません!

映像だけ見ていると簡単そうに見えますが、地面に足をついている状態とは異なり、水中は浮いている状態になります。浮いている状態で身体をコントロールするということは容易いことではありません。

しかも、トマス・チェッコン選手の身長は197cm。背が高くなればその分腕も長くなります。競技的には有利ですが、手足が長ければ長いほど身体のコントロールが難しくなります。軸をぶらさず、長い手足、身体をコントロールできる体幹の強さこそ、トマス・チェッコン選手の強さの秘訣です!

一本の棒

男子100m背泳ぎ、前世界記録保持者のライアン・マーフィー選手(アメリカ)は、大きなローリングでできるだけ遠くの水をキャッチする泳ぎ方をします。できるだけ遠くの水を掴みに行くので、上から見た時に少し身体がウネるように見えるのが特徴。

それに比べて、トマス・チェッコン選手は手を伸ばしたところで水をキャッチします。そのため、前述した軸をぶらさない泳ぎが確立できているんだと思われます。上から見ると全く身体がブレない、まさに一本の棒のような泳ぎが特徴!

どちらが良いというわけではありませんが、自分の身体の作りに合った泳ぎ方をしていることも世界一の要因ではないでしょうか。

三刀流!?

トマス・チェッコン選手、実は背泳ぎだけでなくクロールも得意!まさに二刀流!それどころか、バタフライ50mも速い!もはや三刀流!?色んな種目に何度も登場してくれますので是非注目してみてください!

それでは動画をご覧ください!

萩野公介の水泳オタクになろう!世界記録更新!トマス・チェッコン 背泳ぎ秘テク

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