統計学者のマイケル・カレイさんは、欧州の主なリーグの2年分の試合データから、コーナーキックがどのような結果に繋がったかを調査しました。結果、コーナーキックからシュートに繋がる確率が約35%ととても高い数字を観測しました。全てが得点に繋がるわけではありませんが、間違いなくコーナーキックはチャンスメイクになっています。
今回は、元日本代表で現在はFC町田ゼルビアで活躍する太田宏介選手が解説する動画を元に、インスイング(ゴールに近づくボール)とアウトスイング(ゴールから離れるボール))のキックに対して、ニアとファーキックの使い分けなどを詳しく解説していきます。
アウトスイングで蹴る場合
ニア
まず意識する事としては、ゴールエリアのニア側にストーンと呼ばれるDF選手が必ず付くと思うので、その選手が簡単にクリアできる状況のボールを蹴らない事です。
ボールは、ゴールエリアの手前角に味方の選手が走り込んでくるので、まずそこを意識してコーナーを蹴ります。
ファーサイド
キーパーにキャッチされたら終わりなので、キーパーを外しつつ味方の選手に合わせられるように蹴る意識をしているそうです。
キーパーの前をボールが通って行くので、比較的ボールが取られやすいです。逆にそこをついて、出たくても出られないギリギリのいやらしい所に蹴れるようにするのが理想です。
インスイングで蹴る場合
ニア
インでもアウトでも同じく、DFに簡単に取られないように意識する事が大切です。インスイングの場合、ボールの勢いをそのまま持ってヘディングできるようなボールを蹴ります。
ファーサイド
アウトスイングよりもインスイングの方がキーパーにキャッチされる可能性が高いので、なるべく外からゆっくりになりすぎないボールを蹴れるように意識します。
コーナーの蹴り方のコツ
センタリングもフリーキックも蹴り方は基本変わらず、フォームも一緒です。
ただ、その中でも緩急をつけて、同じカーブにしても鋭く曲げるのか柔らかく曲げるのか蹴り分けます。
コーナーキックでカーブをかけるために、蹴り足の親指の上にボールをのせる感覚を持って、体ごと回転させて遠心力を使いながら蹴ります。太田選手や、その他中村俊輔選手なども蹴ったあとに体ごと回っているシーンを見かけます。
それでは動画をご覧ください。