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競泳 池江璃花子選手が教える小学生向け水泳教室 練習量や自由形(クロール)の泳ぎ方とポイント

競泳 池江璃花子選手が教える小学生向け水泳教室 練習量や自由形(クロール)の泳ぎ方とポイント

2023年、22年ぶりに日本で開催される世界水泳。やはり気になるのは池江璃花子選手!

皆さんも知っての通り、池江選手は2019年2月、白血病と診断されました。2019年の12月に退院し、そこから1年もたたない翌年8月に実践復帰。その後ものすごいスピードで日本のトップ選手に返り咲きました。2023年現在で計16種目もの日本記録を持っています。若くして既にレジェンド!後世に名を残す選手であることは間違いありません!

今回紹介するのは、池江選手が所属するスイミングクラブ ルネサンスで開催された池江選手が教える子ども向けの水泳教室の様子です。小学生のうちからトップ選手の泳ぎを間近で見られるって幸せですよね。技術面からメンタル面まで丁寧に子どもに説明していますので、是非参考にしてください!

池江選手の小学生時代の練習量

池江選手が水泳を始めたのは3歳の時。5歳の時には自由形・背泳ぎ・バタフライ・平泳ぎの4泳法すべてで50mが泳げるようになったそうです。そして、小学生3年の時に出場したジュニアオリンピック 50m バタフライで3位という成績を残しています。

小学生時代から全国大会で好成績を収めていた池江選手。一体どのくらい練習していたのかというと、頻度は週に3〜4回。1回あたり2時間程度で、2000〜3000mくらい泳いでいたそうです。

自由形(クロール)をもっとキレイに泳ぐために

・手は重ねない

水をかいた手を前に戻した後、入水の際に両手を合わせる子どもが多くいますが、これでは手お重ねている時間がもったいないため、右手がリカバリーしている時に左手をかくという具合に、片手ずつ泳ぐというイメージを持ちましょう。

・バタ足は細かく速く

足が沈んでしまうという場合は、お尻を上げる意識をしてバタ足をゆっくり打つのではなく、少し細かく速く打つと足が沈みづらくなります。

・真ん中をかく

水をかく手は、自分の肩の少し内側、身体の真ん中辺りをかきます。この時内側に入りすぎないように注意しましょう。

自由形(クロール)をもっと速く泳ぐために

・肩甲骨からしっかり伸びる

平泳ぎやバタフライと違って自由形は片手ずつかく種目なので、手を前に戻した際にしっかり伸びることができるとスピードが上がりやすくなります。この伸びる動きをしようと思った時のポイントは「肩甲骨」!腕だけ伸ばすのではなく、肩甲骨からしっかり伸びる意識を持ちましょう!

ただし、あまりに伸ばそうとし過ぎると身体全体が曲がってしまうことがあるため、そこは注意が必要です。身体を真っすぐ保った状態で伸ばせる範囲で行いましょう。

腕を回す時、肩から先だけを回している子どもが多くいますが、ここでも肩甲骨から動かすよう意識できるといいですね。

・お腹からまわす

キャッチの際、手の周りに空気の泡がたくさんついた状態で水をかくと空気をたくさん含んだ水をかいていることになるため、その分ロスが生じます。できるだけ純粋に水だけをかくにはよりスムーズに手を入水させる必要があります。これを可能にするのが胴体部分の動きなんです。

胴体部分が動いていないと水をかく動作が肩から先の腕だけになってしまい、これでは肩関節の動きを最大限に使うことが難しく、スムーズに入水させようと思っても肩関節に窮屈な感覚が出やすくなります。

お腹から身体を回して胴体全体も捻じるように使うことで、肩関節の動きが出やすく、入水時の手の角度も調整・安定しやすくなるため、手や腕だけの意識ではなく、しっかりお腹からまわすイメージをもちましょう。

・肘立てる

これは自由形に限らず、バタフライ・平泳ぎにも共通することですが、キャッチしてから水をかく際、肘を伸ばしたまま肩を中心に円を描くような形で水をかいていませんか?

世界レベルのトップの選手はキャッチした後、肘を少し上に上げて、肘から先が床と垂直になるように肘を曲げてから水をかくという動作を行っています。肘を曲げる時、ここでも意識するのが「肩甲骨」なんです!肩甲骨も連動して少し上に上がる動きをします。

これは非常に難易度が高いですが、子どもは泳ぎに変なクセがなく習得も速いので、きっと出来るようになります!他のポイントもあわせて意識してみてください!

それでは動画をご覧ください。

Number Sports Academy 池江璃花子水泳教室レポート

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