FMVスポーツ バスケットボールライター
バスケットボールにおけるスリーポイントシュートは、試合を一瞬でひっくり返す力を持っています。バスケットボール男子日本代表として2023年W杯でプレーした井上宗一郎選手は、長身でありながらも、高いスリーポイント成功率を誇ります。
彼の技術はどのような練習によって培われたのでしょうか。今回は、井上選手の経歴と特徴と、彼がスリーポイントシュートにおいて特に力を入れている練習法について掘り下げていきます。
井上宗一郎の経歴と特徴
井上宗一郎選手は福岡大附大濠高校から筑波大学へと進学しました。高校時代から大学に至るまで、彼は常に強豪校でプレーしてきました。このような厳しい環境で培われたスキルとメンタル力は、彼を2023年のバスケットボールワールドカップの日本代表にまで押し上げました。2023年からは、越谷アルファーズでプレーします。長身でありながらも、非常に高いスリーポイントシュート成功率を誇る彼は、練習熱心で知られています。
リングに近いところからの練習法
多くの選手がシュート練習でさまざまな角度や距離からシュートを放つ中、井上選手の特徴的な練習法があります。それは、リングにできるだけ近い場所からシュートを放つというものです。この方法で練習することにより、シュートの基本動作を確認し、それを長距離に応用することができます。
狙った入り方をするまで同じ場所で打つ
シュート練習時に特にスウィッシュを意識することで、シュートの精度が飛躍的に向上します。スウィッシュとは、リングに当たらずに入る「綺麗な」シュートのことを言い、ネットとボールが触れた時に出る音に由来しています。
井上宗一郎選手が目指すのは、ただシュートを成功させるだけではありません。彼は狙った種類の「入り方」をするまで、同じ場所から何度もシュートを繰り返します。これが彼の練習における最も大切なこだわりであり、その結果が高いシュート成功率として表れています。
練習熱心な彼の姿勢は多くの若い選手にとって、まさに模範と言えるでしょう。スリーポイントシュートが試合を大きく左右する現代バスケットボールにおいて、井上選手のような練習方法は非常に参考になるはずです。
