4泳法の中で唯一仰向けで泳ぐ背泳ぎ。体の向きが変わるだけで色々と難しくなることが増えませんか?その中の1つに、体が沈んでしまうというお悩みをもつ方が多いと思います。
今回は背泳ぎで体が沈まないようにするための、姿勢とキックのコツ、練習法について紹介します!
腰を反る姿勢はNG!体の後面(背中・腰・お尻)が一直線
まず姿勢についてですが、よくあるのは腰が反ってしまう姿勢。自分ではまっすぐにしているつもりでも、お腹だけを高く上げて腰が反っているケースが非常に多いです。これでは足が下がってしまうので、なかなかきれいな姿勢を保つことが難しくなります。
ポイントは体の前面を一直線にする意識ではなく、体の後面、背中・腰・お尻を一直線する意識です。
陸上で壁を使って姿勢を確認してみましょう。壁を背に立ってみると、腰と壁の間にスペースができませんか?人間の体の構造上、腰はやや前に彎曲するためここにスペースができやすいのですが、背泳ぎではこのスペースをなくしましょう!
下っ腹にグッと力を入れて恥骨を巻き上げるようにやや骨盤を後傾させると、腰と壁の間のスペースがなくなると思います。その姿勢を水中でもキープできるようにしましょう!身に付くまでは、毎回泳ぐ前に壁を使って確認してみてください!
腰を高い位置でキープするための鍵はお尻を使ったダウンキック
背泳ぎはダウンキックをすることで腰が浮きやすくなります。そしてダウンキックのコツは「お尻を使う」こと!
その意識づけとして行うのが「後ろ歩き」(動画4:54〜)。文字通り、水中で背伸びをして立った状態から後ろに歩くだけなのですが、ポイントとしては、膝を曲げずに足を後ろに引くこと、そして、お尻を使って足を後ろに引くことでダウンキックでお尻を使う感覚を養います!
注意点して欲しいのは歩幅です。大きく後ろに1歩踏み出すと、その後体を後ろに運びながら足を戻す時も当然大きな動きになります。その時体が「く」の字に曲がり、お尻が後ろに突き出します。
これは背泳ぎのバタ足でも同じことが言えます。バタ足の幅が大きくなってしまうと、お尻が下がってしまい姿勢が保てなくなる原因になります。
後ろ歩きでは歩幅を小さくして行いましょう!
ストレートニーキック(動画8:41~)
後ろ歩きでイメージができたら、次は水面に仰向けで浮いた状態でキックをするストレートニーキックの練習をします。この練習では最初から最後まで膝を曲げずにまっすぐ伸ばして行います。この時も忘れてはいけないのが「お尻の力で」足を下に引くことです!
この姿勢とキックが身に付けば、背泳ぎがかなり楽に泳げます!是非練習に取り入れてみてください!
それでは動画をご覧ください。