大谷翔平選手が投げる異次元のスライダーは、スイーパーと呼ばれ、メジャーリーグの強打者たちを抑え込んできました。異常な軌道を描くスイーパーは、まさに魔球と呼ぶのにふさわしいでしょう。
一般的なスライダーは、横方向の動きと下方向への動きが交わることが多く、斜めに動くスライダーを扱う投手も多いですね。しかし、真横に大きく動き、浮き上がるような軌道のスイーパーはどのように投げるのでしょうか。
今回は、大谷翔平選手が操る、魔球スイーパーの投げ方を紹介したいと思います!
スイーパーの定義
スライダーと差別化するために、スイーパーには定義があります。様々な定義がありますが、一般的に、球速が128キロ以上で、横に25センチ以上曲がること、そして10センチ以上沈まないことです。
従来のスライダーは、沈むような軌道で投げることが多いため、スイーパーとは軌道が大きく変わります。また、横への大きな変化が必要であるため、従来のスライダーよりも難易度が高いと言えるでしょう。
球速の定義もあるため、非常に難しい球種です。しかし、習得できれば大きな武器になるでしょう!
握りと縫い目の使い方
スイーパーの握りは、ボールをツーシームグリップで握ることが重要です。ツーシームグリップで投げることによって、縫い目の空気も利用できるため、変化量を大きくすることができます。
回転軸や回転数だけでなく、縫い目と空気がぶつかることによって、ボールの変化量に影響が出ることが最近の研究で明らかになりました。
縫い目の使い方も考えて、スイーパーの定義に沿うボールを、自分に合う握りで投げることがおすすめです!
投げ方の感覚
スイーパーを投げるときは、ツーシームグリップで、ボールを人差し指で切るように投げることがおすすめです。かつて、大きな変化をするスライダーを投げた、元ヤクルトスワロ―ズの伊藤智仁投手も、人差し指で切るように投げていました。
腕の振りが体の近くを通り、体の回外と回内を上手く利用して、ボールにサイドスピンをかけることが重要です。
スイーパーを習得するときは、体の使い方を見直しながら投げると良いでしょう!
詳しい練習内容は以下の動画からご覧ください。