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陸上競技 短距離 上半身を鍛える1番の理由は重心の高さを上げるため 上半身の自重トレーニング3選|ウエイトトレーニング

陸上競技 短距離 上半身を鍛える1番の理由は重心の高さを上げるため 上半身の自重トレーニング3選|ウエイトトレーニング

テレビで陸上競技の世界大会を見ていると、短距離選手は下半身だけでなく上半身もムキムキの方が多いですよね。走る動作では下半身をメインで使うから上半身を鍛える必要はないのではないかと考える方もいると思います。

また、短距離選手の中でも、なんとなく上半身も鍛えてはいるけど、その理由を言語化できないという方もいるのではないでしょうか。

今回は短距離選手が上半身も鍛える理由について解説します。

トレーニングにしても実際の競技にしても、頭で理解した方が体への習得が速くなる方がいると思います。理解を深めてパフォーマンスアップに是非役立ててください。

上半身を鍛える理由は重心の高さ

上半身を鍛える1番の理由は重心の高さです。

走る際、特にトップスピードでは身体の重心をいかにスムーズに前に進められるかが非常に重要であり、よりスムーズに重心を前へ進めるためにはある程度の高さが必要です。

試してみるとすぐに分かると思いますが、重心が低いと脚を回している時間の余裕がなく、足先だけを使った走り方になります。それに対し、重心が高ければ、体幹や脚の力を地面に伝えることが可能になり、より全身をうまく使って走ることができるんです。

身体の重心を高くするために上半身も鍛えて身体のバランスを整えること、これが上半身を鍛える理由の1つ目です。

地面からの反発力を上へ引き上げる

地面からの反発力を途中で逃がさず、高いところまで引き上げることも、前への推進力を上げるために大切なポイントです。

体を丸めるのではなく、背筋が伸びた状態を作ること(胸椎の軽度の前弯)で、重心を上に、そして前に移動させやすくなります。スピードが上がれば上がるほど、地面からの反発は大きくなるため、体勢を保つことの難易度が上がります。地面からの反発にも負けない身体作りが必要なんです。

トップスピードでもしっかり自分の身体を引き上げることができる力をつけること、これが2つ目の理由です。

上半身のトレーニング3選

では、どういったトレーニングをすればよいのでしょうか。さまざまなトレーニングをするべきと話しながらも、動画内では3つの種目を挙げています。

  1. プライオプッシュアップ(腕立て伏せ+ジャンプ)
  2. 懸垂
  3. デッドバグ

プライオプッシュアップ

腕立て伏せと腕でのジャンプを組み合わせた種目。着地時に体幹がぶれないようにすることがポイントです。

懸垂

胸を斜め上で突き出すことを意識しながら行いましょう。

デッドバグ

背中を床から離さず、体幹を安定させた状態で両手両足を自由に動かせるようにするためのトレーニングです。

以上3つの種目を是非試してみてください。理由を頭で理解したうえで、しっかり鍛えてタイムを縮めていきましょう!

それでは動画をご覧ください。

参照元:陸上選手が上半身を鍛える理由。本気で足を速くしたいならとりあえずこのトレーニングから!【短距離走】

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パーソナルトレーナー井上美紀
筑波大学 体育専門学群卒業後、約12年間のサラリーマン生活を経てパーソナルトレーナーに転身。一人ひとりその日の調子を見て「トレーニング」「ストレッチ」「整体」を組み合わせた施術で、その人が持っている力を最大限に引き出すサポートをしている。年代は未就学児から70代までと幅広く対応。肩凝り・腰痛・不定愁訴などの対応をメインとしながら、頚髄損傷を含む身体障がい者へのトレーニング・ケア、パラアスリートのサポートも行っている。
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