ランニングで前に進むためには自分自身の体から生み出した力を地面に伝えないことには始まりません。それを行うのが接地のタイミングです。
接地の時、自分自身の体と地面との間で力の受け渡しが行われます。このタイミングは最も体に衝撃が加わるタイミングでもあります。
この接地の仕方を間違えると、力がうまく伝えられず減速したり、非常に疲れやすい走り方になりかねません。また、衝撃を受けるタイミングでもあるので、接地が下手だと怪我に繋がってしまう恐れもあります。
ランニングにおいて接地のテクニックは非常に重要だということです。今回はその接地の仕方について解説していきます。
優しく地面に足を置く そのためのポイントは「股関節」
短距離選手は地面から大きな力ももらうため、力を入れて足を振り下ろし、地面を叩きつけるような接地を行います。しかし、長距離でこの接地をしていると、体や足への負荷が大きくなり過ぎて後半まで足がもちません。
長距離における接地は「いかに優しく地面に足を置けるか」が大事です。
そのためのポイントは「股関節」です。足が地面に着地するタイミングで股関節が働いているか、股関節に乗ることができているかを意識しましょう。股関節から足を置きにいく、股関節で地面からの衝撃を受け止めるようなイメージです。膝ではなく、股関節に意識を置いて練習してみて下さい。
もう1つは足首の動き ヒールストライク
優しく地面に足を置くためにもう1つ意識したいのは足首の動きです。接地方法には大きく3つあります。前足部で接地するフォアフット、足裏全体で接地するフラット、踵で接地するヒールストライク。
これは人それぞれおすすめが異なりますが、今回の動画ではヒールストライクをおすすめしてしいます。それは踵の骨の丸みを利用して転がすことができるからです。
踵から前足部にかけてコロンと転がすように足首を使うことで、自分の体をボールのように転がして加速させることができます。さらには体への負担も軽減させることが可能。体の形態的にも、踵から転がすように行う接地方法が最も効率的と言えます。
股関節や足首などの怪我に悩まされている方は一度試してみてはいかがでしょうか?動画ではヒールストライクをスムーズに行うための足首のストレッチやトレーニング方法についても紹介されていますので、興味がある方は最後までご覧ください。