冬になると至るところでマラソン大会が行われます。1シーズンで2〜3回レースに出場するという方もいるのではないでしょうか。
レースでは疲労を抜いて、心身ともにいい状態で臨みたいですよね。レースにピークを合わせるために、練習量、練習の質、食事など、さまざまな面から調整する方も多いと思います。
しかし、このピーキングは慣れていないと難しいもの。調整方法は人によって合う合わないがあるため、経験を積んで自分にあった方法を探っていくしかありません。
しかし、ピーキングが苦手な人にはある共通点があります。今回はピーキングの方法ではなく、ピーキングで避けて欲しい考え方について紹介します。
本番に向けて100%まで上げようとする
調整に失敗しやすい人に共通しているのが、100%に仕上げようとすることです。
自分自身の身体の調子は日によって大きく異なります。90%くらいの時もあれば30%くらいの日もある。それが普通です。レース直前に90%まで上がってきていればレース当日に100%まで上げることを目指すのは問題ありませんが、レース1週間前に60%程度という方も多いと思います。そこから1週間で100%まで引き上げようとすると、普段やらないような余計なことにまで手を出してしまって失敗するケースがあります。
そのため、調整する=100%まで上げるという考え方は一旦捨てましょう。
ピーキング初心者の方は、普段の練習よりも10%上がってればOKくらいの軽い考え方から入ることをおすすめします。
練習の質は維持しつつ量を落とすだけで10%くらい上がる
では、練習よりも10%上げるためにはどういったことを行えばよいのかというと、練習の量を落とすことです。あくまで練習の質は維持しましょう。そのうえで練習の量を落とせば、疲労が抜けて10%くらい簡単に身体の調子は上がります。
ちなみにピーキングが苦手な方は、レース直前に練習の質も量も両方大幅に落としてしまう人が多いです。これは、確かに疲労が抜けてうまく調整できるケースもありますが、反対に調子をガクッと落としてしまうリスクもあります。
調子を落とすかもしれない方法より、まずは10%アップを目指して練習の量だけを落としましょう。
そして、何度もレースを重ねながら、自分自身に一番合った調整方法を見つけましょう!