
冬場は野球の試合や練習が減る“オフトレシーズン”ですが、実はこの時期こそ体づくりの絶好のチャンスです。特に小・中学生の時期は、基礎体力や運動神経を高めることで春以降のパフォーマンスが大きく変わります。
今回は、1日10分でできる「小学生向けサーキットトレーニング」を紹介します。遊び感覚で楽しく取り組める内容なので、仲間や家族と一緒に挑戦してみましょう!
サーキットトレーニングとは?
サーキットトレーニングとは、複数の運動を短時間で連続して行うトレーニング方法です。
1種目あたり20秒間行い、次の種目へすぐに移動(移動も走って!)。これを6種目1セットとして実施します。全力で取り組むことで、心肺機能の強化、俊敏性アップ、そして体幹の安定性も養えます。
トレーニングメニューとポイント
具体的な種目とポイントを紹介します。
① かかとの上げ下げ ×20秒
かかとをリズミカルに上げ下げ。アキレス腱やふくらはぎを刺激し、下半身のバネを作ります。
ポイント:背筋を伸ばし、つま先にしっかり重心を乗せる。
② サイクリング ×20秒
仰向けになり、空中で自転車を漕ぐように両足を回します。
ポイント:腰を反らせず、腹筋で足をコントロール。体幹強化に効果的!
③ 反復横跳び ×20秒
マーカーコーンを3つ置いて素早く左右にステップ。俊敏性を高めます。
ポイント:低い姿勢を保ち、できるだけ静かにステップを踏む。
④ 連続素振り ×20秒
バットを持って連続でスイング。冬の間にスイングスピードを落とさない工夫。
ポイント:力や上半身のみで振るのではなく、下半身と腰の回転で振り抜く意識を。
⑤ ハードル横跳び ×20秒
ミニハードルを4つ並べて横方向に走る。瞬発力とリズム感を鍛えます。
ポイント:背筋を伸ばし腕をしっかりと振り、体の軸をぶらさない。
⑥ ジャンピングランジ ×20秒
脚を入れ替えながらジャンプ。下半身のパワーとバランス感覚を磨きます。
ポイント:前のひざは90度、背筋を伸ばして真上に跳ぶイメージ。
継続のコツ 「やらされるトレーニング」にしない
大切なのは、“楽しみながら体を動かすこと”。
種目の合間に声を掛け合ったり、タイムを競ったりしてゲーム感覚で行うと、自然と継続できます。さまざまな動きを取り入れることで、走る・投げる・打つの動作に必要な全身の連動性もアップ。冬の間にしっかりとした体の基礎を作っておくことが、春からのプレーの安定につながります。
寒い季節は動くのが億劫になりがちですが、たった10分のトレーニングを積み重ねることで、大きな差が生まれます。冬のトレーニングは、筋力を鍛えるだけでなく「体を思い通りに動かす能力」を高める大切な時間です。
ぜひ、今日から「1日10分の冬トレ」で、自分の体を育てていきましょう!





