本記事では、読売ジャイアンツに所属する岡本和真選手のバッティングのポイントを紹介します。5年連続30本塁打を記録し、2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本代表にも選出されており、右の長距離砲としてホームランと勝負強い打撃を期待されています。
岡本和真選手はセンターから右方向へも長打を放つことのできる広角なバッティングが魅力です。どっしりとした構えから力強いスイングでボールを捕えるスタイルの岡本和真選手のバッティングのポイントは、「軸足のつま先」にありました。
岡本和真選手の軸足のつま先の角度に注目した結果、2021年と2022年では「ある違い」がみつかりました。今回は軸足のつま先に注目して、岡本和真選手のバッティングフォームを詳しく解説します。
軸足のつま先がキャッチャー側にやや開いている
2021年の岡本和真選手のバッティングフォームでは、軸足である右足のつま先はキャッチャー側に開いていました(動画 0:09〜)。軸足のつま先をキャッチャー側に開くことで、軸足に体重が乗りやすくなります。一方で、左肩がキャッチャー側に入ってしまい、インコースを打つ際に窮屈なバッティングになってしまうというデメリットもありました。
2021年の岡本和真選手のバッティングフォームはこちらをご覧ください。
巨人岡本和真のホームランバッティングフォーム スロー映像あり
つま先をホームベース側に向けることで、体の回転がスムーズになる
2022年、岡本和真選手の軸足のつま先は少しホームベース側に向くように変わっていました。軸足の角度をキャッチャー側からホームベース、ピッチャー側に変えることで、体の回転がスムーズになります。
体重が乗りやすくインコースもさばきやすい
キャッチャー側に向けていた軸足のつま先を、ホームベース側に向くように角度を微調整したことで、岡本和真選手のバッティングフォームは体重も乗りやすく、内角のボールも打ち返しやすくなりました。
元々の岡本和真選手の特徴であったパワーにくわえて、インコース・アウトコース両方を打ち返しやすいバッティングフォームになったと言えるでしょう。
「スイングが窮屈に感じる」「インコースが苦手」という場合は、軸足のつま先の向きを調整すると良いでしょう。練習でさまざまな軸足のつま先の角度を試し、自分に合った軸足のつま先の向きを探してみてください。
5年連続30本塁打と安定して長打を打つための秘訣は、力強さと確実性を両立させるバッティングフォーム、特に軸足の使い方にありました。岡本和真選手のバッティングフォームをお手本にして、改めて自分の軸足の使い方をチェックしてみてはいかがでしょうか。
それでは動画をご覧ください。