先日「みんなのプロ野球ファンミーティング」に参加しまして、ゲストが元プロ野球選手で走塁のスペシャリストの鈴木尚広さんでした。約2時間ほどでしたが、話しを聞いているだけであっという間に時間が流れ、ものすごく楽しい時間を提供頂きました。
そこで、鈴木さんが盗塁に関する秘話をたくさんしてもらいましたが、筆者的に印象深かったのが「盗塁のとき走者は投手と対戦しているんだな」と強く感じたことです。鈴木さんから出た秘話の中は、大部分が投手の話しで「クイックが速い投手は◯◯さん」「牽制の上手い投手は◯◯さん」など、キャッチャーの肩や送球スピードの話しはゼロに近いぐらい話しに出て来ず、投手の話しがほとんどでした。そして、
勇気を持って一歩目を踏み出せるか
これが鈴木さんの盗塁の極意としておっしゃっていた言葉です。胸に刺さりました。盗塁はやはりスタートが大事である、ということを鈴木さんは伝えているのだと感じました。逆に盗塁を刺すためには、投手の能力が高くないといけないということですね。
今回紹介する動画は、元東京ヤクルトスワローズの山本斉投手が教えるクイックモーションの基本です。
クイックモーションで大事なことは、自分のフォームを維持しつつも、フォームを早くできるか、ということが大事になります。自分のフォームを維持できず、バラバラなフォームや力の無いフォームで投げてしまうと、対戦している打者にとってはチャンスボールになりかねません。また走者を意識し過ぎると上体が前に突っ込んでしまいます。クイックモーションは、走者と打者の2人と対戦しているイメージを持たないといけないです。
ポイントとしては、
・前足を小さく早く足をつくこと
・(右投げの場合)右の腰は開かずに残すこと
・(右投げの場合)左のお尻を前に持ってくるイメージ
・(右投げの場合)右の股関節に体重を乗せる感覚で投げること
の4つが大事となります。クイックモーションでありながらも、ボールにしっかりと力が伝わるフォームで投げることが重要になりますので、この4つを意識して、ピッチング練習を行うと良いでしょう。詳しくは動画をご覧ください。
動画引用元:スワローズKA 山本斉 クイックモーション