もう日本のエースと呼んでも良いでしょう。今回は千賀滉大投手の真上投げを紹介します。
真上投げとは、その名の通り、自分の頭上に向かって真っ直ぐ上に投げる練習のことを言います。真上投げを行う意図は色々あるかもしれませんが、筆者的には「リリース位置の確認」「ボールの回転の確認」を主に行うための練習だと思ってます。
騒然となったのは、大谷のキャッチボール直後だった。相手を務めた渡辺がロッカー室へ引き上げたにも関わらず、大谷はセットポジションの体勢に入ると、そのまま投球動作を進めた。違ったのはボールを投げた方向。腕をしならせ、思いっきり上空へと放り投げたのだ。
しかも、10球近くも連続で。「いろいろ考えてやっています」。意図は明かさなかったが、単なる“お遊び”ではなく、しっかりと考え出された自己流の練習法。地面に寝ころんで真上にボールを投げる練習は広く知られており、指先の感覚、ボールの回転などをつかむトレーニングだが「それも含めてですね」と、他にも狙いがありそうだ。
以上の記事のように、この練習は大谷選手がやっていたことで有名になりましたが、リリース時の指先の感覚やボールの回転の感覚を養うために、大谷選手も行っているようです。
さて、千賀投手の真上投げですが「すごい!」の一言です。何がすごいのかというと、滞空時間です。実際の高さは見えないですが、落ちてくるまでの時間を考えると、かなりの高さまで行っていると想定できます。
さらに、投げた位置より後ろ(背中側)にボールが落下していることを考えると、しっかりとスピンのかかったボールを投げていることが分かります。リリース位置や手首の使い方も抜群なのでしょう。
ピッチャーにとってリリース位置やボールの回転は生命線でもあります。真上投げを試してみて、今の自分の状態をチェックすることをオススメします。
では、真上投げの成果とも言える渾身のストレートの動画をご覧ください。