バスケットボールは、一瞬の判断と技術で試合の流れが変わるスポーツです。
その中でも、独特の技術や動きで相手ディフェンスを惑わすことができる選手は、チームにとって非常に価値のある存在となります。B.LEAGUEの比江島慎選手も、そのような選手の一人です。
彼の持つ「比江島ステップ」とは、一体何なのでしょうか。今回は、この特技を詳しく解説し、身につける方法についても考察します。
比江島 慎選手とは?
B.LEAGUE 2021-22 CHAMPIONSHIP MVPを受賞した比江島慎選手は、日本のバスケットボール界で注目の選手の一人です。
彼の特徴として「比江島ステップ」と呼ばれる独特なリズムのドライブと多彩なシュートパターンが挙げられます。
彼はFIBAワールドカップ2023でもバスケットボール日本代表として活躍し、日本の躍進に大きく貢献しました。比江島選手は、2019年から宇都宮ブレックスでその才能を発揮しています。
「比江島ステップ」の正体
「比江島ステップ」とは、トリッキーなステップを用いてディフェンスの動きに応じた動きができる技術のことです。
このステップは、動き続けることで予測が難しくなるという特徴があります。普通のプレーヤーが止まるであろう動きでも、比江島選手は重心を移動し続けるため、ディフェンダーは彼の次の動きを予測することが困難です。
この技術の背後には、滑らかな重心移動を生み出す特別な姿勢や、股関節を主導にした身体の動きがあります。
重心のコントロールが大事
比江島ステップの要点は足技のように見えますが、それ以上に重心のコントロールが重要です。
彼の動きは、お尻を引きながら上半身を前に傾けることで、高い位置での重心をキープするものです。このようにして身体の前方にステップすることなく、動きにブレーキがかからないようにしています。
実は、「比江島ステップ」は決まった一つのパターンの動きではなく、臨機応変なステップパターンを選ぶ能力や、それを支える滑らかな動きのことを指します。
比江島慎選手の「比江島ステップ」は、ただの足技ではなく、その背後にある重心のコントロールや滑らかな動きが大きな魅力です。この技術をマスターすることで、どんなディフェンダーも驚かせ、相手チームのディフェンスを惑わすことができます。一つの技術だけではなく、その背後にある理念や考え方を学ぶことで、自身のプレイスタイルに新しい風を吹き込むことができるでしょう。