2023年のセ・リーグは、阪神タイガースが18年ぶり6度目の優勝を果たし大いに盛り上がりました。クライマックスシリーズと日本シリーズもどこの球団が勝ち取るのか楽しみですね。
優勝した阪神タイガース所属の青柳晃洋投手。アンダースローとサイドスローの中間にあたる自称「クオータースロー」という独特な投球フォームが特徴のピッチャーです。独特なのは投球フォームだけではく、「ワンバン送球」も青柳投手の特徴と言えます。
試合中に青柳投手が打球を処理し、ワンバン送球をすると球場がどよめくほどで、あまり見られないプレースタイルを取り入れています。なぜワンバン送球を取り入れているのか、疑問を持たれる方は多いでしょう。本記事では、青柳投手のワンバン送球について詳しくご紹介します。
ワンバン送球を取り入れた理由
青柳投手は、元々送球難があり悪送球・暴投を連発してしまい、ファンからのヤジでさらに追い込まれ送球イップスに陥ってしまいました。そこで青柳投手は、「投げ方がカッコ悪くてもアウトになればなんでもいいや」と考えるようになり、自分自身でワンバウンド送球の練習を積み重ねたところ、送球が安定したため、試合でもワンバウンド送球をすることになったそうです。
ワンバン送球のメリット
ワンバウンド送球は暴投を減らすという大きなメリットがあります。ノーバウンド送球だと上に抜けた場合、進塁を許しピンチを招くリスクがある一方で、ワンバン送球は暴投をしてもショートバウンドやハーフバウンドになるため、ファーストが捕球できる可能性が高まります。
特にイップスや近距離の送球に苦手意識のある投手は、暴投を怖がることで腕が緊張し、結果暴投になってしまうケースが多く見られます。このような投手は、青柳投手のように開き直り、ワンバン送球を取り入れてみることもおすすめです。
ワンバン送球を取り入れる場合は、ファーストの選手にも共有し、なるべく低い姿勢でボールを待ってもらうようにしましょう。打球によってはダイレクトで送球する場面もあるので、使い分けをしっかりと行い、苦手意識を払拭して試合に臨むことが大切です。
それでは動画をご覧ください。