卓球の世界ランキング12位(2023年11月現在)、2021年の東京オリンピックでは、混合ダブルスで銅メダルを獲得した22歳台湾出身の林昀儒選手。2023年9月に行われた卓球アジア選手権においても、日本代表選手は誰も勝つことができませんでした。
左シェーク裏裏ドライブ型で、チキータを多用して連続攻撃へ繋げることと、サーブの精度が高いことが特徴の選手です。
今回は林昀儒選手の動画をもとに「フォア前のサーブに対するチキータ」について解説していきます。
林昀儒 戦術面において無くてはならないチキータ
林選手が、チキータを使い始めたのは中学1、2年生の頃だそうです。他の選手のマネをしたのではなく、コーチと相談しながら練習をたくさん繰り返して、チキータの質を向上させる様に務めたと言っています。
得意なチキータが、さらに最近威力を増している事に関して林選手はこのように答えています。
「バックハンドを重点的に鍛えているので、その効果かもしれません。また、インパクトの瞬間、ボールとラケットが当たる位置を気にしています」
スピードあるチキータを打つためには、ラケットの少し上の方で打球すると良いそうで、安定した球を打ちたい時は、ラケットの真ん中あたりで打つ事を心がけているそうです。
フォア前 下回転サーブへのクロスチキータ
チキータを練習するときには、足の位置がすごく大事です。
具体的には、体の正面でボールを捉えられる位置へ合わせる事が大切なので、チキータした後、1球ずつ(レシーブを構える位置へ)戻ることを意識して練習していると林昀儒選手は言っています。
チキータでレシーブするにあたって大事なポイントは以下の通りです。
- ・床すれすれに足を運んで、体の上下動を抑える様に移動する
- ・体の正面でボールを捉えられる位置へ動く
- ・上体の前傾を深め、左足前のスタンスで打球準備(左利きの場合)
スイングに関して、林選手は手首を使っているイメージはあまり無いそうで、チキータの時は打球の瞬間に前腕(肘から先)を速く振るイメージでスイングしていると語っています。手首は最後に少しだけ使ってコントロールしているそうです。
いかがでしょうか?チキータを武器に世界をかけ上げる選手を参考に、練習してみてください!それでは、動画をご覧ください。