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全指導者に見てほしい 意識が変わると練習が変わる 中村憲剛の問いかけコーチング |少年サッカー   

全指導者に見てほしい 意識が変わると練習が変わる 中村憲剛の問いかけコーチング |少年サッカー   

サッカーの本田圭佑選手が「10歳以下の子供4人チーム、指導者なし」という新しいルールで”4vs4”という大会を開催し、とても話題になりました。試合中に監督がいないため、子供達だけで考えてプレーをさせる事がこのゲームの目的です。

試合中は自分達で判断し行動する力が必要となります。少年サッカーの時からこのように考える力を育む事はとても大切です。指導者は、その手助けをどのように出来るのか。

本記事では、元日本代表の中村憲剛選手が少年サッカーチームに指導する動画を参考に、「子供達が伸びるサッカーの指導方法」について解説していきます。

”意識しているポイントは何?”まずは子供達の考えを聞く姿勢

「ボール止める時に、何を意識していますか?」中村憲剛さんは、対面パスの練習をしている選手にこのように問いかけました。

すると選手達からは、色々な意見が出てきます。「ちょっと前に止める!」「止めた後回転をかけない」「足首を固定する!」。

質問を投げかける事で、子供達がどんな意識で練習を行っているのかわかります。様々な意見が出てきますが、中村さんは否定せずに、子供達に喋らせてから、最後にコーチの意見を伝えました。

そして「みんな何をしなければいけないか、良くわかっているから。それを意識してもう一度やってみよう」と肯定的な言葉で締めくくっています。

この短いやりとりの中でも、選手側に考える時間を与え、話を聞いてコミュニケーションをするコーチとしてのエッセンスが詰まっている事がわかります。

”受けてのどっち足に出す方が進みやすい?”答えでなく、ヒントを与えるコーチング

次は三角形に選手が位置し、パスを繋げる練習中に中村憲剛さんは言います。「受け手のどっち足に出す方が進みやすいかな?」

相手の進行方向の足に向けてパスを出す方が良い、という正解がある中でヒントを出す中村さん。答えを言ってしまう事は簡単ですが、自分で考えること、気づかせる事がスポーツの楽しさを感じる事や、選手のモチベーションに繋がります。

そして、中村さんは各選手のレベルに応じたプレーが出来るように続けて声かけをしています。「パスのスピードを上げられる子は上げてみよう」「ミスは大丈夫!チャレンジ!」

同じ練習でも、選手のレベルに応じて課題を与えて、練習の質を高める発言をしている事がわかります。また、消極的な言葉は使わず、やる気を引き出すようなポジティブワードを多く使いながら指導しています。

練習中は常にポイントを言い続ける そして変化している事を伝える事で意識が変わる

中村さんは、練習中に常に言葉を発し続けています。「ナイス!」「今のいいね!」「いいタイミング!」「意識するポイントが分かると、だいぶ変わるね!」

これでいいのかな?と考えながらやっている選手に対して、フィードバックをし続ける事で「ちゃんと見ていてくれる」「これで大丈夫だ」と安心して選手が練習をする事が出来ます。

こうした積み重ねが、選手と指導者との関係性を作っていきます。

いかがでしょうか?細かい所から、色々なエッセンスが汲み取れる中村憲剛さんの指導。ぜひご覧いただき、現場に生かしてください!

それでは動画をご覧ください。

参照元:「意識を変えると練習が変わる。」中村憲剛による特別指導!【Levain Academy2023】
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