「トラックマン」というものをご存知でしょうか?
「切れある直球で空振り三振」。そんな表現が「回転数2500rpm(毎分回転数)を超える直球で空振り三振」と数値化される時代がきた。投球や打球の回転数、リリースの位置、飛距離…。プレーのさまざまな事象を数値化するトラックマン。米軍の迎撃ミサイル「パトリオット」開発で生まれた技術を応用したデータ分析機器だ。日本では楽天がいち早く14年に導入。現在は7球団が設置している。
つまり、野球の試合内容をデータ化し、プレーを定量化してより分かりやすく可視化する測定器がトラックマンです。東北楽天ゴールデンイーグルスの則本昂大投手がこのトラックマンを活用してボールの回転数を分析し、4シームの回転数を増やすことを実現。結果、8戦連続2桁奪三振という大記録を生みました。三振を取るコツをこのトラックマンが教えた、と言っても過言ではないかもしれませんね。
筆者も、トラックマンのデータを見せてもらったことがありますが、ボールの回転数と打者の結果をグラフ化されていたのはとても面白く、やはり回転数が多い方が、三振率、ゴロ率が高い、という結果になっていたのは、データの面白みを感じた瞬間でした。
今回紹介する動画は「スピンチェッカー」という野球トレーニング用品を使ってキャッチボールしている動画です。スピンチェッカーは、正しい回転を確認することができ、さらに、正しい回転で回転数が多いと浮き上がってくる感じのボール軌道になりますので、回転数を増やす投げ方を見つけることにも一役買います。
前述した通り、回転数が増えると三振率やゴロ率が高くなる傾向を考えると、4シームの回転数を増やす練習は意識して行った方が、投手としての質向上につながると考えます。通常のボールで正しい回転を見ることは難しいので、ぜひこのスピンチェッカーを使って一度キャッチボールすることをオススメします。では動画をご覧ください。