
人間は1日約2万5000回も呼吸をしていますが、意識をして正しく呼吸をしている回数はごくわずかです。呼吸は意識的に自律神経のアクセスを可能にする唯一の方法だと言えるので、神経疲労を改善し筋回復を図るために正しい呼吸をマスターすることは必須だと言えます。神経疲労を可能な限り改善するための呼吸法を解説していきます。
自律神経のハック
自律神経というのは基本的に心拍、呼吸、消化、ホルモン分泌などを無意識に調整している神経なのでコントロールが不可能な神経ですが、唯一呼吸で自律神経をコントロールすることができます。
自律神経をコントロールできるということは睡眠の質の改善や免疫システムの向上、ストレスもハックできるということなので、呼吸で自律神経を支配できるのは1番のメリットです。
神経疲労の改善
トレーニング後の疲労というのは肉体的疲労はもちろんですが、1番強いのは神経疲労なので、正しく呼吸することで神経疲労を軽減することができます。瞑想と比較した研究でも、呼吸法によって短時間で、尚且つ瞑想よりも高い効果を発揮したというデータが出ています。
呼吸によって迷走神経を刺激することで神経疲労が改善すること、自律神経をコントロールすることでリラックス効果が最大化すること、そして、脳の活動が向上し、情動制御に影響を与えることから、神経疲労、精神的疲労が大幅に改善することが明らかになっています。
消化器の改善
呼吸によって腸の蠕動運動が促進され、胃酸や消化酵素の分泌のバランスが整うことも明らかになっています。呼吸により横隔膜の柔軟性が増すことで、胃や腸などの内臓機能が向上するなど、消化器にもいい影響を与えます。
正しい呼吸法
最もよい影響を及ぼす呼吸法は口すぼめ呼吸です。2秒かけて息を吸い、4秒かけて吐く呼吸法です。鼻から息を吸って口をすぼめて遠くに吐くように時間をかけて呼吸をすることで自律神経の活性化が最大化します。
特別な努力をせずに呼吸の意識を変えるだけでも身体を変えることができます。日常に取り込み無理のない努力で人生を豊かにしていきましょう。