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トリックプレー 日南学園 4つのポジションが連携してセカンドランナーを刺したトリックプレー

トリックプレー 日南学園 4つのポジションが連携してセカンドランナーを刺したトリックプレー

宮崎県出身の筆者としては、やはりこの高校を取り上げない理由はありません。宮崎県を代表する野球の名門高校「日南学園」です。

初戦となる丸亀城西戦は2-0と僅差で勝利。先発の辰己凌晟投手が粘りながら4安打完封と素晴らしいピッチングをしてくれたことが、勝利の大きな要因でしょう。打のイメージが強い日南学園ですが、今年は守りのチームのように思えます。

監督の金川監督は筆者の2歳上で現役の時に実際にプレーを何度も見させて頂きました。セカンドでの堅実な守備が光る選手でした。監督のプレースタイルがそのままチームのスタイルのように思えてなりません。

筆者的に、丸亀城西戦のハイライトは4回裏1アウト2塁の時に行ったトリックプレーです。動画では3:40からスタートしているので、ぜひ見てください。

2塁ランナーがいる状態で、ショートがセカンドベースに入りますが、すぐにベースから離れます。ショートが離れたのを見てランナーは2、3歩大きくリードを取ります。ピッチャーが投げるのか、投げないのか絶妙な間を図りながら、セカンドが全力でセカンドベースに入り、キャッチャーがミットを下げたタイミングでピッチャーは最速の牽制します。

ピッチャー、キャッチャー、ショート、セカンドの連携が重要になりますが、やはり1番大事なポジションはセカンドでしょう。

・ランナーにバレない位置からセカンドベースに全力で入ること
・牽制のタイミングはセカンドの動き出しなので、セカンドが投球の間を分かっているのか

という2点からセカンドのセンスが必要となります。
更に今回で言えば、セカンドが少しブロックに行っていることもセカンドの上手さを感じさせます。ランナーより先にベースに入って帰塁のスペースを小さくすることで、タッチする箇所を左手に限定しているので、アウトにしやすいポジショニングが取れます。

日南学園のセカンド沖秀太選手のセンスが輝いた瞬間です。これも金川監督がセカンド出身だからこそ教えられたテクニックかもしれません。

では動画をご覧ください。

動画引用元:【第100回大会】日南学園 辰己凌晟 (3年)【9回完封】

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