近年、今まで曖昧だった捕手のキャッチング技術を数値化して評価する時代になってきました。
『フレーミング』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これはストライクゾーンのギリギリの球、ボールゾーンの球を球審にストライクとコールさせるキャッチング技術のことをいいます。現在メジャーリーグではこの能力を数値化しており、この数値が良い捕手ほど優秀な捕手としています。
まずは実際にフレーミングの映像をみてみましょう。
動画引用元:【MLB】フレーミング・世界トップ8 ~MLB Best Framing~
逆パターン、つまりストライクゾーンのギリギリの球をボールとコールされてしまうキャッチング、逆フレーミングもみてみましょう。
動画引用元:【MLB】ストライクをボールに変える“逆フレーミング”
動画で比較してみるとかなり印象が違うことがわかります。捕手ならばぜひともマスターしたい技術ですね。
この技術はミットの動かし方だけではなく、ミットの向き、股関節を使って身体をスライドさせる技術など複数の要素から成り立っています。
どのようにこの技術を磨けばいいでしょうか?
自分が捕手を指導する時に最初に行ってもらうことは
『現在、自分がどのようなキャッチングを行っているか自分で把握すること』
です。
その具体的な方法はパートナーにボールを投げてもらい素手でボールをキャッチする、というトレーニングです。
実際の動画は最後に掲載していますので是非ご覧ください。
3:30からがトレーニングになります。
この練習を動画で撮影して自分で確認してみましょう
すると以下のような癖が見つかるかもしれません。
・キャッチした時にミットを下に向けてしまう
・下半身、股関節が動かず手だけでボールを追ってしまう
(特にアウトコースの捕球に影響が出ます)
・ボールをピタッと止めることができず手が流れるように動いてしまう
(逆フレーミングになっている)
自分の動画を見てもわからない選手はキャッチングがうまい選手と比較してみてください。
比べると自分の癖がわかりやすいです。
キャッチング技術向上の第一歩の練習なのでぜひやってみてください!