■課題・要望
・力が入り過ぎる投球フォームを改善したい
・球速アップしたい
昨日投稿しました「力が入り過ぎる投球フォームを改善したい場合は左手が重要」で記述しましたが、どうやら投球フォームで大事なポイントは「脱力」にありそうです。そこで今回紹介する動画は、現役メジャーリーガーの前田健太投手(動画は広島東洋カープ時代)もやっている腕の力を抜いて球速をアップする投球フォームを紹介します。
前田投手が球速アップにつながったのは、上の写真のタイミングで右腕を一度下ろして力を抜いて投球することだと言ってます。
今までどれだけ頑張っても150kmでなかったのに「0から100」というのを掴んでから急激に速くなった。力を抜いて150kmでるようになった。できるだけ力を抜いて、リリースで100が集まれば、必ずいい球がいく
と言ってます。
リリースで一気に全パワーを出すため、リリースまでの工程はとにかく脱力する、力を0にすることが重要。そしてリリースのときに、使っていなかったパワーを放出する、というイメージではないでしょうか。
続いては、球速アップにつなげるための「プレートの使い方」について。
一般的にはプレートの前に足を置いて投球しますが、前田投手の場合、写真の右側のようにプレートに足を半分乗せて投球しているそうです。その理由は、
バランスは取りづらいが、半分乗せた方が体重移動がやりやすくなる。プレートの前に足を置くと、自分発進で行かないと体重移動ができないが、プレートの半分に足を乗せたら、前に体重をかけたら勝手に倒れる。せっかくマウンドの傾斜があって、体重移動ができるので、その勢いを殺さないように。
とのこと。
球速をアップさせるためには、体重移動は非常に重要になりますが、実際、どんな方法で体重移動すれば良いのか分からないことが多いと思います。前田投手は、意識しなくても自然と体重移動ができる方法を自分で見つけたのではないでしょうか。
・腕を下ろして力を抜く
・0の脱力からリリース時に100へ
・プレートに足を半分乗せる
という3つのポイントが、前田健太流の球速をアップさせる極意なのでしょう。
このように、投球フォームを少し改善したり確かめたりする時は、キャッチボールが一番良いと思います。詳しくは「上半身を上手く使った正しいボールの投げ方」で紹介しているので、是非ご覧ください。
また、いきなり通常の野球ボールでやるのではななくスローイングショットボールというボールを使うことをオススメします。投球フォームが変わると球筋も変わります。ボール回転が悪くなっては意味ないですね。投球フォームを確認しながらボールの正しい回転も確認できるボールです。
動画引用元:カープ前田健太 スーパースロー