今回紹介する動画は、広島東洋カープの中村奨成捕手が2塁ランナーを強肩で刺すシーンです。(00:50あたりの場面)
キャッチャーをやっていると時々起こるのですが、ワンバウンドのボールをブロックしようとした際に、上手くキャッチ出来てしまうことがあります。キャッチャーのワンバウンド処理は、キャッチ優先ではなく後ろに逸らさないことが優先なので、基本はキャッチせずにボールを前に落とします。しかし、たまたまブロックの体勢でワンバウンドをキャッチ出来てしまうことがあります。動画はまさにこのシーンです。
ブロック体勢した際のランナーの動きをしっかり見ましょう。
キャッチャーがブロックの体勢したと同時にGOをしてしまう反射神経抜群のランナーがいます。もしくはGOまでは行かないまでも次の塁を狙うような行動を取るランナーもいます。
中村捕手はこのランナーの動きを見逃さなかったのですね。
筆者も同じようなことがありますが、ブロック体勢に入ると多くのランナーは第二リードが大きくなります。でも、スポっとボールがミットに入る場合があり、投げる体勢がすぐに整えれる場合があります。これは刺すチャンスです。
また、ミットにボールが入らなくても、特にセカンドランナーの場合、キャッチャーと前に落ちたボールの遠近感が掴み難いので、第二リードを大きくとってしまうことがあります。これもキャッチャーにとってはチャンスです。近い位置にボールが落ちた時は2塁へ投げても面白いと思います。
ブロック体勢をするとランナーが無意識に反応してします。この癖を利用して、ランナーが飛び出していれば思い切って投げるのも重要だと思います。ブロック体勢後からの送球練習は必須かもしれないです。
そして動画のように中村捕手の思いっ切りの良さは大事ですね。
では動画をご覧ください。