本記事では、2023年に開催された第95回記念選抜高等学校野球大会に出場した兵庫・報徳学園高校について取り上げます。
2023年のセンバツ(春の甲子園)では、 187cmの長身右腕である盛田智矢投手や大会注目キャッチャーの堀柊那捕手、4番を務めた石野蓮選手らを擁して、準優勝に輝きました。
【センバツ有力校密着】サンスポ紙面との連動企画第2弾は兵庫・報徳学園です。まずは練習風景からどうぞ
今回注目するのは報徳学園の守備の特徴でもある球際の強さです。守備範囲を広げるために報徳学園の選手たちはどのような練習を行っていたかをチェックしましょう。
捕球をメインにしたノック
報徳学園高校のノックでは、球際のボール中心で行われ、そのボールに果敢に飛び込む光景が数多く見られます。(動画 0:58〜1:33)また、後述の通り、練習で使用できるスペースが限られているため、捕球後に実際にスローイングしないこともあります。しかし、その場合でも、捕球だけで終わらず、投げる動作まで丁寧に行うという特徴があります。
球際のボールを捕球したとしても、その後のスローイングを正確に行うことができなければ、内野手はアウトにすることができず、外野手は進塁を許してしまいます。守備の練習を行う時は、捕球だけでなく、送球までの一連の動作を意識した練習を行うことが大切です。
他の部と併用のグラウンド
報徳学園のグラウンドは、硬式野球部だけでなく軟式野球部やサッカー部、ラグビー部など他のクラブも使用しています。限られたスペースの中で行われている報徳学園の練習方法は、グラウンドが狭くてでもできる守備練習。報徳学園高校と同様に他の部と併用している野球部や、狭いグラウンドのチームでも行うことができる練習です。
今回は、2023年のセンバツ準優勝の高校である、報徳学園の守備練習についてご紹介しました。守備は地道な反復練習によって上達していきます。1回1回のノックで、ただ捕球するだけで終わるのか、送球までの一連の動作を行うのか。その積み重ねがギリギリのボールをアウトにできる球際の強さを生み、チーム全体の守備力向上に繋がります。
ぜひ、報徳学園の練習を参考に、守備力向上に取り組んでみてはいかがでしょうか。