体力測定で必ずある50m走。小学校から中学校、高校になっても、徒競走やリレーといった短距離走は運動会で花形ですよね。
短距離が速いか遅いかが、運動ができるできないの指標の一つになっていると思います。きっとそれは「走る」という運動が、だいたいの競技の土台になるから。サッカーや野球やラグビーなど、走るスピードが速いと重宝される競技が多々ありますね。
今回は、どの競技でも絶対に使える、加速=スタートダッシュ=はじめの1歩についての練習方法をご紹介します!
加速時も真上から地面をとらえる
スタート直後、前傾姿勢の状態では、身体を起こしている時に比べて、地面と自分の身体までの距離が近く、足を上げるスペースが狭くなります。そのため、しっかり足を引き上げきれず、手前に足をついてしまい、単なる重心移動で加速ができていない人が多いのです。
坂道を使っての練習では、手前に足をついてしまうと、前に転びやすくなるため、自分の足をしっかり引き上げられているかどうかの確認にもなりますし、その中で練習することで、しっかり足を引き上げる感覚を身に着けられるとうことです。
もし可能なら、横からの動画を撮って、自分の足がどう動いているか確認しながら行いましょう!
頭の位置と目線
頭の位置、目線は意識できていますか?
頭は体重の10%くらいあると言われています。体重50kgの人なら約5kg。よくボウリングの球に例えられたりますね。
身体の一番上にこんなに重たいものが乗っているので、当然ながら、頭が左右に動くと身体も左右に振られます。これは、頭を上げるか下げるか、つまり顔を上げるか下げるか、目線が前を向いているか地面をとらえているか、でも同じです。
頭のポジションが変わると、身体の重心の位置にも影響します。重心がズレるということは、身体の軸がブレるということ。そうなると走っている際に、無駄な動きが入り、タイムのロスに繋がります。
加速したいときは頭を上げず、同じ高さをキープします。ということは、目線は常に斜め前の地面をとらえているはず。
意識しやすいポイントでもあると思うので、是非意識してみてください!
力強く押すという意識は間違い
スピードに乗りたい気持ちが強すぎるあまり、地面を強く押すことを意識する人が多いように感じます。自分の足でしっかり地面を押せている。という力感を感じることが良いと思っていませんか?
押す力が弱いから加速できないわけではありません。前述したように、しっかり真下に足をつけていれば、加速時でも地面からの反発を受けて跳ねるような感覚を得られます。この感覚が得られると、逆に楽に感じるようになるのです!
まずは坂道を使ってその感覚を研ぎ澄まし、その後平坦な場所で練習してみてください!
それでは動画をご覧ください。