外野ノックでフライを打つことは、ゴロを打つよりも技術が必要です。特に小学生の選手たちに、30〜40mの近い距離のフライを打つことは、野球を長年経験した人であっても、苦戦する技術のひとつであると言えるでしょう。
本記事では、指導者や保護者の方に向けて、外野フライの打ち方と知っておくべきポイントをご紹介します。
上手に外野フライを打つための3つポイント
守備練習の際に、上手に外野フライを打つためには、トスの位置やボールを当てる場所、バットの角度が重要です。以下にそれぞれのポイントを詳しく解説しています。
① トスの位置
自らトスを上げたボールを打つノックにおいて、どの位置にトスを上げるかは一番重要なポイントと言えるでしょう。トスを胸よりも高い位置に上げると、フライが打ちやすくなります。高い位置にボールをトスすることで、次に解説するボールを当てる場所やバットの角度も、フライを打つための理想的な形で行いやすくなります。
② ボールの当てる場所
外野フライを打つ時は、ボールの下半分を狙って打ちましょう。ボールの上側や真ん中を打つと、ゴロの打球や、フライになったとしてもドライブのかかった打球になってしまい、外野フライとして好ましくない打球になってしまいやすくなります。
③ バットの角度
高めにボールをトスした後は、バットを少し下から入れるスイング軌道をイメージしましょう。特に外野フライを打つ時は、後ろの肩を下げるくらいの意識でスイングすると、良いバットの角度でボールを捉えることができます。
外野フライのノックを打つ際の注意点
次に、外野ノックフライを打つ際の注意点を3つ紹介します。下記の注意点に気をつけることで、先ほど紹介したポイントに沿った「外野ノックフライ」を上手に行う動作を行いやすくなります。
①フルスイングは避ける
特に小学生向けの30-40mくらいの距離を狙った外野ノックでは、大人がフルスイングする力感だと距離が大きく逸れてしまいます。ボールとバットが当たった直後に、後の手(右バッターであれば右手)を離すくらいの力感がちょうど良いでしょう。
②最初は前の手でトスを上げる
前の手でトスを上げる方法と後の手でトスを上げる方法の2種類がありますが、初心者の方や上手にノックが打てずに困っている方は、前の手でトスを上げる方法がおすすめです。
③トスは前の方に上げる
トスを上げる際には、身体の前側に上げるようにしましょう。身体の真ん中から後ろの位置にトスをしてしまうと、打球の角度をつけづらくなり、フライを打ちづらくなってしまいます。
前の手を使い、身体の前の方にトスを上げることで、ボールの下半分にバットが当たり、角度もつく、フライを打ちやすいスイングに近づきます。
外野フライを上手に打てるかどうかで、チームの守備力は大きく変わります。今回ご紹介したポイントと注意点を意識して、フライを打つテクニックを身につけ、強いチーム作りに役立ててください!
それでは動画をご覧ください。