ボールキャリアーとして誰にも捕まらずに走り切れる事は少ない。ただ、なるべく捕まらず、倒されないためには、DFと接点を持つ前の技術が重要になります。
今回は、DFを抜き切るハンドオフ技術を中心に、その動きと練習方法について、最後の動画を元に詳しく解説していきます。
ボールを持ち替える癖を
まずハンドオフする手を空けるために、DFから遠い方の手でボールを持つ癖を付けましょう。
ボールを叩かれるリスクを減らす事や、ハンドオフ、相手とコンタクトする場面で有効となります。プロの選手でも、ステップを使ってDFを突破していく場面では、3秒くらいの間で3回持ち替える程多用されます。
まずは、考えなくても出来るように、普段から意識してやりましょう。
ハンドオフは肘を伸ばしたまま
DFに距離を詰められないようにハンドオフする場合、肘は伸びてる方が良いのか、それとも曲がった状態が良いのか。それは「伸びてる状態」の方が以下の点で有利です。
①DFとボールの距離感を保つ
もし肘が曲がった状態のままハンドオフすると、DFは手を伸ばすとボールに届いてしまいます。また、肘が伸びてる方が、DFとの間合いを広く取る事が出来るため、タックルを交わしやすくなります。
②力の伝わり方が違う
身体は使い方によって、発揮する力が大きく変わります。動画内の選手、コーチも、今までの経験から肘を伸ばした方が力が伝わる事を感じていますが、ポイントは肩甲骨と上腕骨のポジションです。
肩を下げたまま、指先を遠くに伸ばすようにハンドオフの手を上げる事で体幹の力を相手に伝える事が出来るため、体重が軽い選手でも強いハンドオフが可能です。
参考までに、ハンドオフの動作に近い身体の動きを解説している動画がありますので、ご覧ください。
ステップ+イベイジョンはセットで
イベイジョン動作、すなわち相手を振り切るためのハンドオフなどの動きはステップとセットが基本です。最後は、何も考えずにボールの持ち替えやステップ、イベイジョン動作が出来るように反復練習を繰り返しましょう。
それでは、動画をご覧ください。