大谷翔平選手の二刀流が話題になる前、ラグビーとアメフトの二刀流に挑んでいた選手がいました。山田章仁選手は、ラグビー日本代表で活躍する一方、ノジマ相模原ライズという社会人アメフトチームでプレーをしたという経歴を持っています。現在は出身の九州にて、九州電力キューデンヴォルテクスにてラグビーを続けています。
身体が資本のラグビーにおいて、トップ選手でも行う体幹トレーニングについて山田選手のトレーニング動画を元に解説していきます。
なぜ体幹が重要なのか?
一般的に体幹というと、四肢を除いたそれ以外の部位を指します。お腹周りだけでなく首、胸、背中、腰回り、お尻も含めて体幹です。どのスポーツを行うにも体幹が重要と言われるのはなぜでしょうか?
それは末端に力を滞りなく伝えるために、力の伝達経路をしっかりと作っておく事が重要になるからです。
ラグビーのタックルの例で考えてみましょう。
強いタックルするために走ってきたスピードと体重を、相手に直接伝える事が出来たら一番強いですよね。
車のように、金属で出来た全体が硬いものであれば、スピード×重さを直接伝えられますが、例えば車のフロントとリアの間に緩衝するもの(サスペンション)があったらどうでしょう?同じ重さとスピードであったとしてもショックを吸収してしまうので、力が逃げてしまいます。
まさに体幹を強くする事は、地面からの力を相手に直接伝えるために、サスペンションではなく金属のように硬くする事を言います。
私たちは、力の伝達をスムーズにするために体幹を鍛えるのです。
山田章仁選手の体幹トレーニング
動画では、普段のトレーニングの一部として3つを紹介してくれています。
- バランスボール引きつけ
腸腰筋と腹筋に効く種目です。不安定化にする事で姿勢保持にも筋力を使います。
- 片足ヒップスラスト
大臀筋を狙ったトレーニング、体重増と脚力強化に効果があります
- 30kgフロントランジ
不安定化でのバランス強化、下半身全般に効果があります。
- サイドジャンプ
体幹を安定させて動く。切り返し動作に繋がる体幹トレーニング
普段はこうした種目を3〜4種目一気にやるサーキットトレーニングを行っているそうです。一流のトレーニング、ぜひ参考にして取り入れてみてはいかがでしょうか?
それでは動画をご覧ください。