どれだけ強いシュートが打てても、キーパーの手が届く範囲であれば止められてしまいます。逆に、ループシュートのように弱いシュートでもシュートコース次第でゴールする事があります。
フォワードの仕事は得点を決めること。
今回はシュートの決定率を高めるための方法を、清水エスパルス、FC町田ゼルビアでプレーし、2022年に引退したFW鄭大世選手の解説動画を元に詳しく解説していきます。
シュートの考え方
ゴールキーパーとの駆け引きが必要なので、コースを狙いやすいインフロントやインサイドでのキックをします。高いレベルになると、強いシュートよりもコースを狙った方が取りづらく嫌がられます。
インステップで蹴るふりをしてサイドキックで流し込んだりと、何か工夫をしないとゴールは取れません。弾丸シュートも大事ですが、相手が嫌がるコースやタイミングで打つ事を心がけましょう。
ゴールエリア近くのパスの受け方
縦パスをゴールエリア近くでもらう時は、一旦少し下がってからボールの勢いに合わせて再度相手ゴールの方向へ近づいていきます。この時、相手DFに背を向け、後ろから来るボールに対して正面を向いた状態のまま移動し、ボールを守りながらシュートまで持っていきます。
少し下がる時に、DFの動きが遅れているようならボールを受けて前を向く、もしくは一度ずらしていった方と反対に切り返すなど駆け引きをすると効果的です。DFを抜くというより、左右にズラすというイメージの動きに近いです。
また、レベルの高いDFになるほどフォワードの目線と体の向きを見て動いてきます。ボールだけ見てパスを受けるのではなく、相手DFに一度目線をふるだけでも相手の動きが止まったりするため有効です。
これだけで決定率が変わる!
踏み込んだ足とは異なる方向にシュートをすると入る確率が上がります。軸足とは違う向きにインフロントでひっかけるようにキックすると、キーパーも反応できずにゴール出来る事が多いそうです。
また、インステップのフリをしてインサイドでシュートを打つ事も効果的です。強い球が来ると思わせ、身構えた所に野球でいうチェンジアップのようなボールを打つと、キーパーのタイミングが合わなくなり、決まりやすくなります。
大切なのは、試合中にこの冷静さがあるかという事、そして練習中からこの意識が習慣化されているかどうかで本番でも出来るかが決まります。無意識化で出来るまで練習しましょう。
それでは動画をご覧ください。