2015年からビックコミックスピリッツにて2023年8月現在連載中の人気サッカー漫画「アオアシ」。愛媛県の公立中学の弱小サッカー部員である主人公が、東京のサッカークラブの監督からスカウトを受け、上京。多くの選手との触れ合いを通して成長していく漫画です。
漫画と言っても、実際に生かせる技術が描かれているのもアオアシの魅力。今回は、元日本代表の中村憲剛さんが、漫画アオアシに出てくる技術「俯瞰の視野」について述べている動画を参考に解説していきます。
俯瞰で見ているJリーガーはイニエスタ選手・遠藤保仁選手
漫画内で主人公が「俯瞰で試合を見ているJリーガーはいるんすか?」と問うシーンがあります。これについて中村選手は、実際に俯瞰の視野を持った選手はいると言います。イニエスタ選手や遠藤保仁選手などはそれに近く、全体をよく見ていて技術もしっかりしている選手だと感じているそうです。
そういった選手に共通しているのは、ボールを一回でコントロール出来るので下を見ている時間が非常に短いことです。普通の選手はトラップするとボールを目線で追いかけますが、イニエスタ選手などは、中村選手がボールを取りに寄った時でも下を見ないでずっとDFを見ていたそう。
こうしたボールコントロール技術が、俯瞰的視野をうみだしていると中村選手は考えています。
イニエスタ選手の視野が広いプレーはこちらです。
【最高峰のテクニック】”魔術師”イニエスタ スーパープレー集(バルセロナ)
首振りが重要なのではなく、何を見るかが重要
漫画で主人公がフィールドを把握するために、首振りを行う姿が描かれています。中村さんはパスが飛んでくるので、首を振る回数は増やすことはないと言っており、それよりも何をみるのか?の方が大切だと説いています。
何を見るかというと、敵・味方・スペース。
何を見るのかを認識した上で、意識して首を振っている人と、ただ言われたから我武者羅に首を振って何も見ていない人だと、当然ですが大きな差が生まれます。
練習から何を見るかという点を意識してすることが大切だと伝えています。
広い視野を獲得ためには1番遠くを見る
中村さんが同じチームメイトにも伝えていたのは「1番遠くを見るクセをつけろ」という事だそうです。1番遠くを見れば、間接的にそれより近い所が視野に入ってきます。
最初はチームメイトにも理解されなかったそうですが、仲間がその感覚を掴んでからは視野を獲得するまで早かったそうです。それが出来るようになってから、みな動き出しが早くなりました。
いかがでしょうか?ぜひ実際に試してみて、俯瞰的視野を手に入れてフィールドを縦横無尽に駆け巡りましょう!
それでは、動画をご覧ください。
参照元:サッカーの戦術が分かる!中村憲剛が「5レーン」のポジショニング、動き方を解説します【公式】