2023年9月に行われたアジア卓球選手権、夜9時から行われた試合で卓球界に衝撃が走りました。誰もが負けるはずがないと思っていた世界ランク2位の中国選手が、世界ランク73位の選手に敗れたのです。
なかなか中国卓球の厚い壁を越えられなかった中で、ジャイアントキリングを成し遂げた選手こそ、日本代表で出場した田中佑汰選手でした。
パリオリンピック選考会にて、現在3位(2023年11月現在)。日本のプロ卓球リーグの「金沢ポート」に所属しながら、オリンピックシングルスでの代表枠をかけて熱い闘いを繰り広げています。
そんな田中選手の特徴といえば、バックハンド。元日本代表の倉嶋監督も「田中のバックハンドは世界レベル」と認めているほど長けているその技術の秘訣とは。
本記事では、田中選手の「世界レベルのバックハンド技術」について最後の動画をもとに解説していきます。
世界レベルのバックハンドの特徴は2つ
田中選手の特徴であるバックハンドの技術について、金沢ポートの西東監督は2つのポイントをコメントしています。
面を相手に向けた姿勢から、ドライブとブロックを使い分けている
「基本的にバックハンドには、スピン重視の打ち方と、面を相手に向けてフラットに当ててから回転をかける2パターンがありますが、田中選手は後者の打ち方で、面を出した所からブロックでも被せてうちに行くなど使い分けが出来ているのが特徴です。」
身体の左右どちらにきても対応出来るストライクゾーンの広さ
「田中選手は、右腰が軸の時と、左腰が軸の時と、どちらでもバックハンドで対応出来ます。自分だったら左足を軸にして打つことは出来るが、右は出来ません。そのストライクゾーンの広さはなかなか出来ないものです」
また、このバックハンド技術に対して田中選手本人は3つの意識をしていると語っています。
- ブロック・ミート・ドライブのスタートポジションは一緒
- より回転をかける意識
- 左手の位置を高く保つ
特に1番のポイントは自身の強みである、と話すように田中選手の世界レベルのバックハンド技術の肝であると言えます。
いかがでしょうか?他にも、田中選手の練習方法やアジア選手権で考えていた事など、インタビュー動画がありますので、ぜひこちらの動画をご覧ください。