オリンピックに出る事を前提に「メダル獲得が目標」と断言する張本智和選手。2023年7月に行われた第5回パリオリンピック選考会も圧倒的な差で優勝、選考ポイントで2位に170点の差をつけて、ほぼシングルス出場が確実視されています。

また若干中学生にして、女子卓球でオリンピックを目指す張本美和選手。パリ五輪選考ランキングも5位と出場を狙える位置につけています（2023年7月現在）

今回は、卓球界注目の張本兄弟のバックハンドについて本人の解説動画をもとにみていきましょう。

張本兄弟にとって「バックハンド」とは

智和選手は、自分のプレーの生命線と言えるくらいバックハンドを大切にしているそうです。バックハンドの調子によって、勝敗を左右すると言っても過言ではないくらい、自分の中で一番大事な技術だと言っています。

美和選手は「女子選手は、バック対バックの展開がすごい多い。自分にとっても試合の勝敗にとっても大事」と言っています。

智和選手が考えるポイント

• 手首を捻って準備
• 捻った手首を返しながらボールをこする
• 手首をしっかり返してフィニッシュ

バックハンドで打つ際に「手首を前に」というイメージでスイングしているそうです。その分スピードも出て、ボールも安定するそう。指は特に意識しておらず、手首を前に回すように動かすことに意識を集中しています。

美和選手が考えるポイント

• 打球面をしっかり被せて準備
• リラックスしてボールをこする
• 打球面を打球方向へ向けるようにフィニッシュ

美和選手は、台に入れる安定性を重視しているので、回転をかけて狙った所にラケットを向ける事を意識しています。ボールを遠くに飛ばすというより、回転をかければボールも伸びると考えており、そうする事で深い所にバックハンドで打てると考えています。

指と手首を中心に回転をかけてこするようにし、どのコースに打つにしても「リラックスして打つ」という考え方が、美和選手の正確なバックハンドを支えています。

威力を出すバックハンド、正確性を貫くバックハンド、男女の違いはあれど兄弟の考え方の違いが見えて面白いですね。

それでは動画をご覧ください。

張本きょうだいのバックハンド｜ 第1回 ロングボールに対するバックハンドドライブ