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新しいサプリメント!?ドーピングにもひっかからず健康リスクもない植物性ステロイド『ターケステロン』について徹底解説!|筋肥大 筋分解抑制 作用 注意点 副作用

新しいサプリメント!?ドーピングにもひっかからず健康リスクもない植物性ステロイド『ターケステロン』について徹底解説!|筋肥大 筋分解抑制 作用 注意点 副作用

「ターケステロン」って聞いたことありますか?

筋肥大・筋分解抑制・運動パフォーマンスを上げると言われていて、アナボリックステロイドと同じくらいの作用があるのではないかと、ここ最近海外で話題になっている素材。

そんな素材があるなら試してみたいけど、本当に摂取して大丈夫なのでしょうか?まだまだ日本語での解説が少ないこのターケステロンについて、今回は末尾の動画をもとに解説していきます!

ターケステロンとは??

ターケステロンとはAjuga Turkestanicaという植物から抽出された物質をサプリメント化したもので、実はキヌアやほうれん草、じゃがいもいも含まれる「フィトエクジステロイド」、別名「エクジステロン」の仲間です。

摂取後に体内でたどるプロセスは、アナボリックステロイドやテストステロンとは異なります。海外の文献ではアナボリックステロイドと近しい素材と記載されているものもありますが、厳密に言うとアナボリックステロイドとは別物になります。そのため現時点ではドーピングにも引っかからない素材です。

ターケステロンに期待できる作用

ターケステロンには、前述した通り筋肥大・筋分解抑制・運動パフォーマンスの効果が期待されています。

これは、いくつかの文献でも報告されていて、2019年には、エクジステロンを摂取した場合、いかに運動パフォーマンスを上げるのかということを10週間観察した結果、やはりエクジステロンを摂取したグループが著しく筋出力を向上させたという文献が発表されています。

また、この研究では副作用についても言及されていますが、10週間の観察の中では副作用もなかったとされていて、エクジステロンを摂取することで体になんらかの負担や悪影響を及ぼす心配はないと語られています。

それだけではなく、この文献では、今後WADA(世界アンチ・ドーピング機構)のS1同化剤(ドーピング禁止物質リスト)に入れるべきとも提言されているので、今後ドーピングのリストに入ってくる可能性というのは十分にあるので、その点は注意が必要です。

ターケステロンの注意点

現状分かっている事実を踏まえると、1日500mgのエクジステロンを2回に分けて、8〜12週間摂取をし続けると、筋肥大・運動パフォーマンス向上・筋分解抑制が期待でき、アナボリックステロイド系で副作用を起こすと言われている、アンドロゲン受容体の結合が基本的にはないため、副作用の可能性も他のものに比べて低いとされています。

これだけを聞くと、願ったり叶ったりな素材で早く試したいと思う方も多いと思いますが、1点知っておくべき注意点があります。

副作用の報告はほとんどないのですが、裏を返すと、人間に対する、ある程度長期間を要するような臨床研究がまだほとんどされていないんです。これまでのエクジステロンの研究は、試験管の中での研究や、人間ではない他の動物での研究がほとんど。人間が長期間摂取した時に、生理的にどのような影響を及ぼされるのかということは分からない部分が多いのが事実です。

今後研究が重ねられてその辺りが明確になっていくとは思いますが、おもしろい素材であることは間違いないですし、他のサプリメントと比べても体内でのプロセスが異なるので、少し毛色が違うものになります。現段階で試すかどうかの判断は難しいところですが、知っておいて損は無し!今後注目のサプリメントです!

参照元:ドーピングにかからず副作用もない筋肥大向けアナボリックステロイド⁉︎ ターケステロンを徹底解説‼︎

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パーソナルトレーナー井上美紀
筑波大学 体育専門学群卒業後、約12年間のサラリーマン生活を経てパーソナルトレーナーに転身。一人ひとりその日の調子を見て「トレーニング」「ストレッチ」「整体」を組み合わせた施術で、その人が持っている力を最大限に引き出すサポートをしている。年代は未就学児から70代までと幅広く対応。肩凝り・腰痛・不定愁訴などの対応をメインとしながら、頚髄損傷を含む身体障がい者へのトレーニング・ケア、パラアスリートのサポートも行っている。
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