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陸上競技 短距離 肩甲骨が変わると走りが変わる!短距離選手のための肩甲骨ストレッチ

陸上競技 短距離 肩甲骨が変わると走りが変わる!短距離選手のための肩甲骨ストレッチ

速く走るためにどうしても足の動きの改善にばかり目がいきがちですが、短距離走では上半身も大切です。上半身の中でも特に肩甲骨の動き、柔らかさは走り全体への影響度が大きく、短距離選手において肩甲骨の柔らかさは必須です!

肩甲骨の動きを阻害している原因として多いのは、胸がかたまっていて巻き肩のようになっていること。その他にも三角筋がかたまっていたり、肩甲骨自体が肋骨にはりついていたりということが挙げられますが、今回は胸をひらくというストレッチについてお伝えします。

ストレッチポールを使って胸をひらくストレッチ

<やり方>

・ベンチにストレッチポールを置き、ポールの上に背骨が沿うように、ポールの上に仰向けで寝転がる。

・その状態で、少し反動をつけて腕・肩を地面の方向に落とし、胸をひらく。

これを繰り返すだけです。

腕だけを上下させてもあまり胸のストレッチに繋がりません。むしろ肘の角度は固定して、胸をひらく動作で腕が落ちるというイメージで行いましょう。

バーベルやダンベルなどの重りを持って、さらに腕・肩を落とす方向に負荷をかけるのもありです!この時も胸で負荷を受け止めるようにすると、さらにストレッチがかかります。

腕を固定したクロスストレッチ

<やり方>

・仰向けで寝転がり、右手を頭の上に伸ばす。

・その右手を固定し、右の肩甲骨をロックする。

・その状態で、右足を天井方向に上げ、左側に倒し、体を捻じる。

・反対側も同じように行う。

脇腹や背中の方のストレッチに感じると思いますが、肩甲骨に柔軟性がないと体を捻じることができません。このストレッチは既に多くのチームで取り入れられている印象です。

右手の固定は重りを持ってもいいですし、誰かに持ってもらったり、何かに捕まったりしてもいいです。環境に応じて工夫してください。

小指を使った懸垂

肩甲骨は正しく動かすことで柔軟性が上がることも多いです。肩甲骨を柔らかくするストレッチの動的なものとしては懸垂も有効です。

この懸垂は通常の懸垂とは違い、手の小指側で体を支え、しっかり胸をひらいた状態で、胸の中心をバーに近づけていくイメージで行います。

こちらは少し上級ですが、懸垂が余裕でできる肩は試してみて下さい!

動画で実際の動きを確認して、是非日々の練習の中に取り入れて、自由に動く肩甲骨を手に入れましょう!

参照元:肩甲骨のストレッチ【為末大学】 

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パーソナルトレーナー井上美紀
筑波大学 体育専門学群卒業後、約12年間のサラリーマン生活を経てパーソナルトレーナーに転身。一人ひとりその日の調子を見て「トレーニング」「ストレッチ」「整体」を組み合わせた施術で、その人が持っている力を最大限に引き出すサポートをしている。年代は未就学児から70代までと幅広く対応。肩凝り・腰痛・不定愁訴などの対応をメインとしながら、頚髄損傷を含む身体障がい者へのトレーニング・ケア、パラアスリートのサポートも行っている。
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