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短距離選手に必要な股関節の柔軟性は骨盤と足を独立させて動かせること そのために自宅でできる動的ストレッチを紹介!|陸上競技 鍛える方法 ポジション トレーニング 練習

短距離選手に必要な股関節の柔軟性は骨盤と足を独立させて動かせること そのために自宅でできる動的ストレッチを紹介!|陸上競技 鍛える方法 ポジション トレーニング 練習

柔軟性と言われると、前後に足を開脚できたり、Y字バランスで足が頭の上まで上がったり、そういったバレリーナのような柔軟性を思い浮かべる方が多いと思います。

しかし短距離選手に必要な柔軟性はその柔軟性ではありません。むしろ、バレリーナのような柔軟性は短距離選手にとっては不利に働くことも多くあります。

ではどういった柔らかさが必要なのでしょうか?今回は股関節の柔らかさの重要性と、動的ストレッチを紹介します!

短距離選手に必要な股関節の柔らかさとは?ひっかかりなく股関節を自由に動かせること

スポーツ全般的に、パフォーマンスを上げるためには柔軟性がある方がよいと考えている方が多いと思います。

しかし、短距離選手に必要な柔軟性というのは、全身の柔らかさではなく、肩甲骨周り、骨盤・股関節周りをどれだけ自由に、どれだけ緻密に動かせるかという意味での柔軟性。

例えば、立っている状態から1mmだけでいいので足を内側に入れ込むことができたり、さらにそこから鼠径部を前方に出すような形がとれたり、そういった細かい動きが全くひっかかりなく出来るかどうかということ。

動画の3:35辺りで為末さんが骨盤・股関節周りを動かしながら説明しているシーンがありますが、この動きです。求めているのはこの柔らかさ!

レベルが高くなればなる程、たった数cm、数mmの股関節のポジションの違いが勝敗を分けます。その数cm、数mmにこだわるためには毎日の股関節のストレッチはかかせません。

股関節の動的ストレッチ

上記のような柔軟性を出すためのストレッチとして、壁などに手をついた状態で、片足を大きく左右に振るというストレッチがあります。(動画2:06~)

動きとしてはたったこれだけ。簡単に思えますよね?

ただ、このストレッチ、単に足を振り回していても、前述した柔軟性には結びつきません。意識が非常に大切になります。

意識したいポイントは、『足と骨盤を反対方向に動かす』ことです。足の勢いに任せて骨盤も同じ方向に動いてしまうと、これは股関節のストレッチではなくなります。

骨盤に太腿の骨がはまっているところが股関節になります。今はこの部分の可動域を出したいわけですから、骨盤と太腿の骨が別方向の動きをするように意識して欲しいのです。

足に勢いがあるので、少なからず骨盤もその勢いに引っ張られます。そのため骨盤は止めておくという意識ではなく、反対方向に捻るくらいの気持ちで動かすと、感覚が分かりやすいかと思います。

これを左右20回ずつ行いましょう。余裕があれば、前後方向にも同じように行ってみてください。

この骨盤と足が別々に動く感覚は身に着けられるとパフォーマンスに大きく影響してきます!使わないと感覚というものは出てきません。はじめは分かりづらいと思いますが、上記のストレッチを継続して、股関節周辺の感覚を研ぎ澄ませていきましょう!

動画では他にもストレッチを紹介しています。興味ある方は最後までご覧ください。動画内での為末さんの動きを真似できるよう頑張っていきましょう!

参照元:股関節の重要性と柔らかくするストレッチ・鍛える方法を紹介

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パーソナルトレーナー井上美紀
筑波大学 体育専門学群卒業後、約12年間のサラリーマン生活を経てパーソナルトレーナーに転身。一人ひとりその日の調子を見て「トレーニング」「ストレッチ」「整体」を組み合わせた施術で、その人が持っている力を最大限に引き出すサポートをしている。年代は未就学児から70代までと幅広く対応。肩凝り・腰痛・不定愁訴などの対応をメインとしながら、頚髄損傷を含む身体障がい者へのトレーニング・ケア、パラアスリートのサポートも行っている。
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