コンタクトスポーツの醍醐味であるタックル、構える動作、踏み込む足、目線など技術の向上にはさまざまな要素があります。安全に、かつ強く倒し切るためには基本的な動作の反復練習が必要です。
本記事では、「強く外されないタックル技術習得に向けた練習方法」についていくつかご紹介します。練習のレパートリーを増やしたい方は、ぜひ取り入れてみてください!
練習方法①膝タッチ
まずは、遊びの要素を取り入れてタックル技術習得を目指します。二人一組で行い、負けた方には腕立てやジャンプなどトレーニング要素を入れたペナルティを作ることで、体づくりも兼ねることが出来ます。
やり方
- どちらがATとDFをやるか決める
- お互いに両手を伸ばした状態で、指先が触れる距離に立つ
- DFの選手は、好きなタイミングで膝をタッチしにいく
- 指先が離れたら、ATの選手はタッチされないように逃げる
この膝タッチでは、DFが高い姿勢から膝を触りに速く沈む動作を学習します。
タックルをするためには、低く入る事が必要ですが、ずっと低い姿勢ではATの横の動きに対応が出来ません。そのため、タックルに入るギリギリまで高い姿勢を保ち、そこから素早く低い姿勢を取れるようにする練習方法です。
練習方法②肩当てタックル
次は、実際にコンタクト練習に入っていきます。二人一組で安全に注意しながら行います。
やり方
- 3〜4m離れた位置に立つ
- AT側は、DFに向かってゆっくり走って向かい、直前で左右どちらかに動く
- タックラーは、手を後ろにした状態で肩を当てて数歩ドライブする
タックルを体で当てる意識を持つための練習です。手を後ろに組む事で、手で相手を捕まえる意識を無くし、体を寄せることに意識を集中した練習が出来ます。タックラーは、肩を当てた後も数歩ドライブすることで、ATの勢いに負けないタックルの習得を目指します。
練習方法③足を意識したタックル
体を当てる事が出来るようになったら、次は強く当たる練習です。タックルの力を相手に伝えるためには、当たる直前に踏み込むパワーフットが大切です。そこに焦点を当てた練習を二人一組で行います。
やり方
- AT側はDFから3〜4m離れて立ち、コンタクトバッグを持つ
- ATはジョグでまっすぐ走り、そこにDFはタックルする
- DFは、パワーフットを踏んでからタックルに入る
タックラーはコンタクトした後に耐えるのではなく、そのままレッグドライブまで一連の動作で持っていく事を意識します。コンタクト前に踏み込む方が力を強く伝える事が出来ますが、選手の学習過程によっては、踏み込む足のタイミングと力の伝え方がどう変わるか、試してみるのも良いでしょう。
いかがでしょうか?これ以外の練習方法もご紹介していますので、ぜひこちらの動画をご参照ください。