陣地を大きく回復するために行うパントキック、相手チームに蹴られた時には最小限のエリア回復に抑えたいもの。これもチーム全体での連携が上手く取れれば、キックで戻されるエリアを最小限に抑えて攻撃を有利に進めることが出来ます。
本記事では、あまり意識されていないが重要なポイントの「キックされた時のサポートの動き”エスコートラン”」についてご紹介します。能力に関わらず、理解できれば簡単にできるので、ぜひ試してみてください!
”エスコートラン”とは
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、ラグビーのキックにおけるエスコートランとは、味方がキックをキャッチしやすいようにサポートする動きを指します。ただし、あからさまに相手の進路を妨害する動きは反則を取られるので注意しましょう。
やり方(5人〜)
- ・キッカー1人、ボールキャッチ1人、エスコートの動きをする3人で行う
- ・キッカーがボールを蹴るのを合図に、エスコートの3人がボールキャッチする人に向かって走る
ポイント
- ・エスコート役の3人の横の間は、早い段階から空けないように詰めておく
- ・エスコート役はボールキャッチする人に全力で向かい、落下地点の手前で止まる
- ・ボールキャッチする人が早めに落下点を見つけて入る
練習の流れ
- ・まずはキックを蹴ってもらい、エスコート役同士の距離感、ボールキャッチする人との距離感を養う
- ・エスコート役の距離感が掴めてきたら、追っ手を加えて実践に近づける
このエスコートの3人の役割は、ボールキャッチする人が安心してキャッチ出来る状況を作ることです。そのためには、相手に直線的にボールの落下地点に行かれないことが大切です。相手の動きを意識しながら、エスコート役がキャッチのフォローの位置に走っていくことを心がけましょう。
キックで獲得される陣地が少ないほど、敵陣で優位にラグビーを進めることが出来ます。一度チームの意識付けとして練習に取り入れてみてはいかがでしょうか?
それでは動画をご覧ください。