チェンジアップは、ストレートと同じフォームや腕の振り方から遅いボールを投げる変化球のことです。ピッチャーによっては、変化の仕方をフォーク気味にしたり、スクリューやシンカーのような変化をさせるなどの工夫をすることがあります。
プロ野球の世界でも、チェンジアップを決め球に使うピッチャーは多く存在します。中でも、千葉ロッテマリーンズに所属していた成瀬善久氏は、チェンジアップを得意球として活躍しました。
今回は、NPB最優秀投手選出やオールスター出場などの輝かしい経歴を持つ、成瀬善久氏のチェンジアップの投げ方を紹介したいと思います!
成瀬流の握り方(動画4:48)
成瀬氏が投げるチェンジアップの握り方は、親指と人差し指をくっつけて、OKサインのような形を作ります。残りの3本の指でボールを包むように握れば、チェンジアップの握り方が完成です。
成瀬氏のチェンジアップは、ストライクゾーンに奥行きを出すことが目的である、サークルチェンジの握り方です。サークルチェンジは、スクリューやシンカーのような変化の仕方をします。
打者のタイミングを外すだけでなく、変化もしてほしいピッチャーは、参考になるでしょう!
親指から順番に離す
チェンジアップを投げるとき、親指から順番に握りこむように投げると、スクリューやシンカーのような変化をつけやすくなります。このチェンジアップの投げ方は、奥行きを作り出すことより、変化させたいピッチャーに向いています。
右バッターからは、フォークボールのような軌道で落ちていくように見えるそうです。タイミングもずらしながら、大きい変化をしてくれるため、とても強力な変化球になるでしょう。
変化やタイミングをずらそうとする意識が強いと肘が前に出て、ストレートとフォームが変わり、チェンジアップだとばれてしまいます…。腕の振りは、ストレートと同じかそれより強く振る意識を持ちましょう!
一番最初に覚えてほしい変化球
ピッチャーを始めた選手は、チェンジアップを最初に投げてほしいと、成瀬氏は語っています。最初に投げるべき変化球は、カーブだと教わった選手は多いでしょう。
しかし、変化球の中でも、カーブは難しい球種です。ボールを抜くという作業は、難易度が高いため、抜く感覚を掴めないと、習得することができません。
怪我のリスクも低いため、チェンジアップがおすすめです!
詳しい練習内容は以下の動画からご覧ください。