ボクシングの基本的な防御テクニックの1つに、体を屈めて相手のパンチを避けるダッキングがあります。顔面へのストレートやフックを回避する動きです。
ダッキングのメリットは、相手のパンチをガードするよりも反撃に移りやすく、カウンターも浴びせやすいところです。またダッキングで相手のパンチを完璧にかわせなかったとしても、相手のパンチの直撃を避けることでダメージを軽減させることができます。
今回はボクシングの基本的な防御テクニック、ダッキングのやり方とポイントについて解説します。
背筋は伸ばし股関節をしっかり動かす
相手のパンチがくると、首を動かして顔だけでパンチを避けがちです。また、上半身を丸めるようにしてパンチを避けてしまうことも多いですが、身体が丸まると次の動作への移行が遅れてしまいます。
そうならないためにダッキングを覚えましょう!ダッキングするときは股関節をしっかり使うということを意識します。
上半身は丸めず、むしろ背筋を伸ばし首を長く保ちます。その体勢をキープしたまま、お尻を下に落としていきます。左の股関節が左の踵の方に落ちる感じで体を動かすと股関節を上手く折り畳めます。股関節を使ったダッキングができると、背骨がスーっと真上に伸びたままのため、その後に動きに繋げやすくなります。
重心を右腿から左内腿に移す
ダッキングするとき、股関節をしっかり動かすために意識して欲しいのは重心の位置です。右内腿あたりにある重心を、ダッキングする時は左内腿に移動します。
身体をやや左に捻ると同時にお尻を落とすと左内腿に重心が移動します。この時、下腹に少し力を入れておくと股関節の動きがスムーズです。
そして、ダッキング時の身体の捻りを利用して、ダッキング後は左のパンチを打つことがおすすめです。構えから左ダッキング、そして左パンチまで、一連の動きの練習も入れておくと良いでしょう。
同じように右ダッキングの練習もお忘れなく。右ダッキングも、基本的な動きは左と同じです。右の坐骨が右の踵の方に落ちるように動くと、自然と身体の重心が右内腿に移動します。背筋は伸ばし股関節を意識して行いましょう。右ダッキング後、右のパンチまで一連の動作で練習してみましょう。
それでは動画をご覧ください!