筋トレ初心者はマシントレーニング、フリーウエイトトレーニングどちらをやるべきかというテーマについて説明していきます。
結論から言うとマシントレーニングを行っても身体の使い方は上手くならず、フリーウエイトの方が身体の使い方が上達しやすいので、フリーウエイトの方を優先すべきだと考えています。理由は長期的に見た時に身体のバランス能力に大きな差が生まれるので、身体能力の向上の差が現れます。
詳しく説明していきます。
バランス能力
そもそもバランス能力とは、変化し続ける姿勢を維持・修正する能力のことを指します。
例えば、スクワットでは両足の裏のみが地面について動作中は前後左右にぶれやすく姿勢の維持と修正がとても難しいですが、レッグプレスでは座った状態でマシンとの接地面が多いため姿勢の維持は容易で修正する能力もあまり必要ではありません。
これを聞くと初心者ほどレッグプレスをやるべきでは?と思われがちですが、バランスをとる能力が鍛えられないと今後の成長の大きな妨げとなります。
バランス能力というのは身体を動かす能力、運動神経に直結していて、運動神経は大人になってからでも鍛えることはできます。スポーツと違い筋トレは負荷の調節がしやすいので動作習得などはスポーツよりも簡単だと思っています。
バランス能力には3つの分野があります。
- ①体性感覚野:自分の身体がどこにあるか、皮膚の感覚、筋肉の感覚、身体の位置感覚など
- ②前庭覚:三半規管や耳石、頭の動きや回転、スピードの変化の感覚など
- ③視覚:目で見た変化を捉えて水平や垂直を感じ取る感覚など
これらの能力はマシントレーニングよりも自重やウエイトトレーニングを行う方が、向上しやすいです。
マシンよりも自重やフリーウエイトトレーニングを
フリーウエイトトレーニングや自重トレーニングでは、バランスを取るための能力というのが成長していき身体を思い通りに動かせるようになります。バランス能力が向上すれば必然的にトレーニングが上達し、怪我のリスクが減ります。フリーウエイトトレーニングはオススメですが、複雑かつ危険性もあるので運動能力をしっかり評価できるトレーナーさんに見てもらい取り組むと間違いないと思います。
運動神経というと子どもの時に決まってしまうと思われがちですが、大人になってからでも向上することは可能です。バランス能力は痛みがあると大きく低下してしまいます。痛みは我慢せず怪我には十分に気をつけながら無理のない範囲でトレーニングを楽しんでもらえたら嬉しいです。