今までの練習成果を発揮するレース本番。
ベストコンディションで挑むには、前日の過ごし方が重要となってきます。
私は大会に出場するため遠征した際、前日に観光をして疲れてしまったり、ご当地グルメを堪能しすぎてしまったりと、前日までの過ごし方で失敗した経験が多くあります。
そこで今回は、初心者は特に注意したい「マラソン前日に気をつけるべきこと」をご紹介します!
※個人差やその時の体調によるので、参考としてご覧ください。
マッサージ
大会のために足の疲れをとっておこうと、大会前日にマッサージしている人はいませんか?
確かにマッサージをすることで血流は良くなりますが、マッサージをしたからといって、記録が伸びるなどの効果が得られるかは別です。
むしろ、初心者が前日に強めのマッサージを行ってしまうと、筋肉をゆるめすぎてしまい、本番でベストな力を発揮できなくなってしまうおそれがあります。
普段からマッサージを行っていないのであれば、控えておくほうが良いでしょう。
また、地方マラソンなどで前泊するときに注意したいのが、宿泊施設のマッサージサービスです。
どんなマッサージ師が来るか分からないため、自分の体に合わない力加減でマッサージが行われるおそれがあります。
慣れないマッサージを受けると、逆に筋肉を痛めてしまい調子を落としかねません。
慣れ親しんでいない場所でのマッサージは、絶対に受けないようにしてください。
長風呂
「疲労がとれるだろうし、前日は長風呂した方がいいはずだ」といった意見を耳にすることがあります。
しかしマラソンの場合、逆に疲労がたまってしまう可能性があります。
マッサージと同様に筋肉をゆるめすぎてしまうだけでなく、汗をかくことで疲れてしまい、当日ベストコンディションで走れなくなってしまうおそれがあります。
とくに、半身浴での長風呂はより汗をかきやすいため、疲労感が増すだけでなく、体内にためた水分が飛んでしまい、脱水症状になる危険性もあります。
入浴することは問題ありませんが、基本的には、体を温める程度の短い入浴が良いでしょう。
ウォーキングやランニング
足の動きやフォームの最終調整のために、前日にウォーキングやランニングをするという人も多いかもしれません。
しかし、プロランナーならともかく、走ることにあまり慣れていない初心者だと、かえって足に負担をかけてしまい、当日うまく走れなくなってしまうおそれがあります。
足の負担を考えると、前日と言わず、大会2~3日前から走ることは控えておくほうが良いでしょう。
ドカ食いや脂っこい食べ物、アルコールを摂取する
スポーツには、大会数日前から糖質や脂肪を体内にためこむ、「カーボローディング」という食事戦力があります。
エネルギー源となる糖質や脂肪を大量に摂取することで、当日のエネルギー切れを防ぐ方法ですが、前述したように大会前は練習量を減らすのが基本。
あまり走らないようにしている体で、大量の糖質や脂肪を摂取してしまうと、消化不良を起こして体調を崩してしまうおそれがあります。
糖質や脂肪が多く含まれる炭水化物のドカ食いや、胃の負担になる脂っこいものを食べるのことは避けましょう。
もちろん、二日酔いや脱水症状、トイレが近くなるおそれがあるアルコールの摂取も、控えてくださいね。
せっかくの大会ですから、ベストコンディションで完走したいですよね。
「昨日あんなことするんじゃなかった!」なんて後悔しないためにも、しっかりとした体調管理を行いましょう。
下記に参考となる動画がありますので、ぜひご覧ください。
動画引用元:マラソン前日にやってはいけない事!【ランナーの質問に答えるVOL.6】