左右に切り返すボールキャリアーに対して、どうやったら止めることが出来るのか。15人全員でDFを出来る場合もあれば、1対1で抜かれてはいけない場面もあります。今回は1対1の時にカットで切り返すキャリアーを止めるDFの技術を、最後の動画を元に詳しく解説していきます。
ボールが浮いているタイミングで詰める
DFがタックルするためには、ボールキャリアーと距離を詰めないといけません。
そのタイミングは「相手がパスを受けるまで」がポイントです。正確に言うと、ボールが浮いている時に距離を詰めることです。そのタイミングだと、ボールをキャッチするまで攻撃側は動く事が出来ないため、思い切って近づく事が重要です。
パドリング=減速と準備
では、ボールが浮いているタイミングで前に詰めたとして、残りタックルするまでのキャリアーとの距離はどう対応するのでしょうか。
距離を詰める動きで、前への推進力を残したままパドリングを行います。股関節を曲げた中腰の姿勢で足をパタパタさせながら減速する動きをパドリングと言います。これは、走ってきたスピードを足と地面の摩擦によって減速させる動きである一方、次のステップへの準備になります。
このパドリングは、力を入れて歩数を増やしてしまうと次のステップがうまく出ません。イメージは、足裏に体重をなるべくかけないようにすると、力が抜けて相手の一歩に反応しやすくなります。
ヒットと足のタイミングは?
動画では、ヒットする時に前に出ている足をパワーフットと表現していますが、パワーフットとヒットのタイミングは、
- パワーフットと肩を当てるタイミングが同時
- パワーフット後、肩を当てる
- 肩を当てた後、パワーフット
この3つのうち、どれが良いのでしょうか?
答えは、シチュエーションによって異なります。
外に逃げていくキャリアーに対してパワーフットを意識しすぎると身体が伸びてしまい、飛び込むタックルに繋がってしまいます。まっすぐヒットする場合であれば、2が強いかもしれませんが、この場合は3の意識の方が強いタックルをする事が出来ます。
こういったタイミングも意識して練習してみてください!
それでは動画をご覧ください。