ボクシング界でアジア人初の主要4団体統一王者となった井上尚弥選手を知っていますか?圧倒的な実力とパーフェクトなボクシングスタイルから「日本ボクシング史上最高傑作」と言われてます。
井上選手の戦績は25戦全勝22KO。アマチュア時代の81戦を加えてもなおダウン経験は未だなし。軽量級離れした圧倒的パワーについつい注目しがちですが、実は卓越した防御技術の持ち主でもあります。
井上選手がダウンしない理由を元WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志選手が分析した動画をもとに解説します。
相手にバッティングも許さない防御
現役時代に数々のKOシーンを演出し、卓越したディフェンス技術にも定評があった内山高志選手は2023年7月のインタビューで井上選手についてこう話しています。
「(井上選手の)顔が腫れたのを見たことがないし、目の上を切ったのもドネアとの1戦目ぐらい。相手はパンチが当たらないとなると頭から突っ込んできてバッティングが起きたりもする。それすらさせないところが井上選手のすごさ」。
それくらい相手の攻撃を防ぐ井上選手の防御技術。具体的にどのような点が優れているのでしょうか?
ディフェンスには距離感が大事
内山選手によるとディフェンスはボクシングのなかで一番重要で、倒されないための防御術を理解するには、いくじゅうもの壁をイメージするといいと言います。
第一の壁が距離感。より具体的に言えば、自分が戦いやすい距離を保つ能力です。打ってきた瞬間に半歩、すっと体を引く。相手からすればずっと遠い感覚のままになります。
井上選手はこの距離の取り方が絶妙!
いろんなボクサーの試合を見ていて『もっと手を出せよ』って思うことがありが、『いま打っても当たらない』と言う感覚に囚われるとパンチは出ないもの。相手にそう思わせる選手が強い選手なんです。
そもそも井上選手の場合パンチ力がありますから、そう簡単には入ってはいけません。自分の間合いを保てる選手はクリンチも少ないです。
井上選手はまさにそういったところに長けている選手。
上記を参考にいつもと少し違った角度で井上選手の試合を観戦してみてください!さらに観戦が楽しくなること間違いなしです!