FMVスポーツ

50歳以降 ランニングフォーム 地面からの衝撃を抑え水平に移動する|走り方 高齢 中年

50歳以降 ランニングフォーム 地面からの衝撃を抑え水平に移動する|走り方 高齢 中年

ランニングは誰でもどこでもできる運動です。マラソンでタイムを狙いに行くランナーからランニング自体を楽しむためにゆっくり走るランナー、ダイエットのために頑張るランナーと、目的も本気度も人それぞれ。自分のペースで楽しむことができるのもランニングの良さの1つです。

そして、50歳を越えてからランニングを始めるという方も少なくないでしょう。年を重ねていくと何かと身体の不調が出てくるもの。そして運動の重要性が上がります。そんな時、気軽に始められるのがランニング。しかし、ランニングで脚、膝が痛くなるという人がいることも事実です。

今回は中年期以降の走り方について解説します。

若い時と比べて最も違うのは衝撃への耐久性

若い時と比べて違うのは関節が弱くなり、着地の衝撃に弱くなっていること。衝撃が強すぎると痛みが出やすくなっているということが挙げられます。そのため、年を重ねた時の走り方で一番気にすべきは、着地の衝撃を抑えることです。

現役の選手でも10代から30代へと年を重ねるにつれて走り方が多少なりとも変わります。何が変わるかというと上下動が少なくなるんです。技術が洗練された結果の変化ということでもあるのですが、それとともに、着地の衝撃を抑えないと身体が耐えられなくなるということもあります。

つまり、年を重ねていくにつれ、上下動を減らし水平方向への移動を意識する、これが50歳以降から走り始める人の走り方と言えます。

練習方法

水平方向へスムーズに走るための練習方法を2つ紹介します。

足を出して乗り込む(動画4:40~)

<やり方>

・立位から身体を真っすぐのまま前に倒す

・こけないように一歩足を前に出す

・一歩出した足の上に身体全体を移動させ体重を乗せる

・これをゆっくり繰り返す

水平に移動するイメージをつけていきます。地面を蹴ろうとしないで、自分の足を置いていくだけの練習です。

リカバリーのための腸腰筋トレーニング(6:18~)

水平移動を意識した走りになると、どんどん足の回転が小さくなり、身体の後ろで足が回ってしまって最終的には前にこけてしまうということに繋がりかねません。これを予防するために、前に移動した時も後ろに足を残さず、素早く後ろ足をひきつける必要があります。

このために行うのは腸腰筋と呼ばれる鼠径部付近にある筋肉のトレーニングです。

<やり方>

・ペットボトルなど高さ数十cmほどのものを床に置く

・片足立ちになり、上げている方の足でペットボトルの左右に交互に足をつく

・ペットボトルに足をひっかけないようしっかり足を引き上げる

50歳60歳を越えてもウルトラマラソンに出場している方もいます。そういった方々はとにかく効率よく無駄をなくして水平に移動していくという走り方をしています。長くランニング人生を楽しむために、是非上記を意識してみてください!

それでは動画をご覧ください。

参照元:50歳以降の走り方【為末大学】

ABOUT THE AUTHOR

パーソナルトレーナー井上美紀
筑波大学 体育専門学群卒業後、約12年間のサラリーマン生活を経てパーソナルトレーナーに転身。一人ひとりその日の調子を見て「トレーニング」「ストレッチ」「整体」を組み合わせた施術で、その人が持っている力を最大限に引き出すサポートをしている。年代は未就学児から70代までと幅広く対応。肩凝り・腰痛・不定愁訴などの対応をメインとしながら、頚髄損傷を含む身体障がい者へのトレーニング・ケア、パラアスリートのサポートも行っている。
Return Top