サッカーは1試合で約10km、スプリントは多い選手で40回ほど行います。ボールを触ること以外でもそれだけ走る能力が求められるスポーツです。サッカーは、全方向に対しての動きの速さが必要で、その速さを追及するためには身体の可動性が大切となります。
本記事では、最後の動画をもとに、ストライドを広げる事で走るスピードを強化するトレーニングをご紹介します。走るスピードを速くしたい方は、ぜひ参考にしてください!
サッカー専門 スピード強化種目の紹介
日本代表の香川真司選手や冨安健洋選手のトレーニングを指導している神田トレーナーが、スピードを強化するために必要な2種目を動画で紹介しています。やり方や目的、注意点を以下にまとめましたので、確認してみましょう。
ニートゥーエルボー
この動きは、スプリントでも使う股関節の動きと脇腹の動きをリンクさせる目的で行います。股関節だけを動かしても、可動性はなかなか広がりません。股関節を動かす動作に加えて、脇腹で足を引き上げる意識を持つと、さらに股関節が広く動かせるようになり、スプリント時のストライドが広がります。
【やり方】
- マットに対してうつ伏せで寝る
- 肘を90度に曲げて、肩のラインと同じ高さに置く
- その姿勢から、片膝を身体の横に上げる
【注意点】
- 一つひとつの動きを丁寧に行うこと
- 横に上げた足の、膝の角度は90度を維持する
- 足首の角度も90度になるように意識する
この動作をすると、股関節しか使えていない人は、腰の高さまでしか膝が上がりません。さらにこの位置から、側腹部を使い膝を肘に近づけるようにする事で脇腹の意識付けが出来ます。
フロントランジローテーション
陸上の短距離とは異なり、サッカーはゴールやボールの位置によって、身体を横に向けながら走る動作があります。このように、下半身と上半身の向きが違う状態でも、トップスピードに入れなければいけません。その捻りの可動性を作るエクササイズです。
【やり方】
- マットに対して四つん這いになる
- 片足を同側の手首の外側まで踏み込む
- 身体を起こし、おへそを前に押し出しながら、両手で前ならえの状態を作る
- この状態から、踏み込んだ足の方に片手を大きく開いていく
- 3〜4を繰り返していく
【注意点】
- ランジの姿勢の際に、頭を下げずにおへそを前に押し出す意識を持つ(前屈位にならない)
- 胸を広げる時に、肩が上がらないように注意する
おへそを前に押し出す動作によって、腿の前の筋肉である「大腿四頭筋」「腸腰筋」の可動性が上がり、ストライドの幅を広げます。色んなポジションの選手が必要となりますが、特にサイドに位置する選手はコートの中を見ながらの動きが多いため、重要なエクササイズです。
いかがでしょうか?走りに課題を持っている方は、ウォーミングアップやトレーニングでこの種目を取り入れてみてはいかがですか?
それでは動画をご覧ください。