アスリートは多くのエネルギーを消費するので、糖質(炭水化物)を一般的な人よりも多く摂る必要があります。
日頃摂取している糖質が不足していると、長距離運動などを行うときに起こる腹痛の原因になってしまうかも……。
今回は、ご飯がすすむ味付けの鶏と大根のトマト煮をご紹介します。
糖質もタンパク質もたっぷり摂れますよ♪
マラソンなどの長距離走のときの腹痛の原因とは?
長距離走をしているときに、腹痛を感じたことのある人は少なくないはず。
原因は痛む場所によって様々ですが、原因の一つに胃腸障害があります。
今回はこの胃腸障害に注目して解説します。
アスリートの中には、糖質(炭水化物)の量を減らして、タンパク質を多めに摂る食事の人もいるでしょう。
そうすると、主食(米・パン・麺類など)が少なく、肉や魚、野菜類を多く食べることになり、食物繊維(場合によっては脂肪も)が多くなりやすいです。
食物繊維や脂肪は消化が遅く、胃腸障害を引き起こしやすいのです。
また、普段から糖質が少なめの食事をしていると、糖質を消化しエネルギーに変えるという身体の機能が低下する場合があります。
しかし、長距離走などは糖質から得られるエネルギーをたくさん必要とします。
運動の前だけ、糖質多めの食事をしたとしても身体が慣れていないので、この場合も胃腸障害に繋がるおそれがあります。
減量等の目的で、糖質の量を制限する場合もありますが、長距離走等の長時間にわたる運動を行う人は、普段から糖質を十分に摂って、本番で高パフォーマンスを発揮できるよう努めたいですね。
鶏肉と大根の栄養価は?
今回ご紹介する料理は、鶏肉と大根を使った料理です。
作り方を説明する前に、まずは栄養面について解説します。
鶏肉
鶏肉は、良質なたんぱく質を豊富に含んでいる食材です。
スーパーでよく見かかる鶏肉の部位は胸肉ともも肉ですよね。
鶏もも肉は、鶏肉の中でも栄養価の高い部位です。
ビタミンB2やナイアシン、ビタミンAなどのビタミン類、鉄分などを豊富に含んでいます。
ただし、脂肪が多く硬くなりにくいので、今回ご紹介する煮込み料理に向いています。
一方鶏むね肉は、低脂肪高たんぱくで有名なお肉です。
ビタミン類が少ないので、野菜や豆など他の食材で、ビタミン類を補いたいですね。
大根
大根は消化を促進する消化酵素を多く含んでいます。
脂っこい料理を食べるときや、胃腸が弱っているときなどに一緒に食べると、胃腸の負担を減らすことができます。
また、消化酵素のおかげで、お肉と一緒に煮込めばお肉が柔らかくなりますよ。
鶏と大根のトマト煮のレシピ
【材料】
・鶏もも肉:約500g
・大根:5cm程度
・玉ねぎ:1~2個
・★ガーリックパウダー:お好みでたっぷり
・★塩、こしょう:少々
・小麦粉:適量
・☆トマト缶:1缶
・☆コンソメキューブ:2~3個
・☆ケチャップ:大さじ3~4
・☆ウスターソース:小さじ1
・☆塩:2つまみ
【作り方】
1.大根の皮を厚めにむき、1cm幅くらいの半月切りにします。
2.玉ねぎを薄くスライスします。
3.鶏肉を食べやすい大きさに切ります。
4.鶏肉と大根をバットの上に並べて、★の材料を振りかけて下味を付けます。(裏表両方)
5.4に薄く小麦粉をまぶします。(裏表両方)
6.鍋またはフライパンに油を熱して、鶏肉を皮面から焼きます。(焼き色が付くまで触らない)
7.焼き色が付いたら裏返して、焼き色が付くまで触らない。
8.焼き色が付いたら、お肉を端に寄せて大根にも両面焼き色を付けます。
(お肉が邪魔だったら、大根を焼いている間だけお皿に移してもOKです)
9.火を弱めて、玉ねぎと☆の材料を加えてざっくりと混ぜ合わせます。
10.蓋をして20分間煮込みます。時々焦げないように混ぜてください。
11.大根が柔らかくなっていたら完成です。
作ってみると分かりますが、しっかりとした味付けでご飯に合います。
栄養もたっぷりですので、ぜひ作ってみてくださいね。