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走塁練習 ギャンブルスタートでチーム得点力アップを目指す

走塁練習 ギャンブルスタートでチーム得点力アップを目指す

ギャンブルスタートというものをご存知でしょうか。

一般的に知られたのは、2008年の日本シリーズ第7戦で、当時西武ライオンズの片岡選手の同点となるギャンブルスタートが成功したシーンではないでしょうか。
その時の動画は一番最後に紹介してますので、後で是非ご覧ください。

ギャンブルスタートとは、ノーアウト、または1アウトで走者が三塁にいる時(ただし満塁ではやらない方が良いです)、内野ゴロ、極論ピッチャーゴロでも本塁でセーフになるため、バットに当たった瞬間に三塁走者がホームへ突入するという作戦です。

ちなみにギャンブルスタートは、野村監督がヤクルト時代に生まれた作戦で、1992年の日本シリーズにて、広沢選手がセカンドゴロでホームへ突入し、アウトになって負けてしまったことを受け、翌年のキャンプで野村監督が注力して練習したのがギャンブルスタート。
そして、1993年の日本シリーズで、三塁走者の古田選手が広沢選手の内野ゴロでギャンブルスタートして無事生還。日本シリーズを制しました。

西武もヤクルトも、このギャンブルスタートの成功で流れをつかみ、日本一を勝ち取ったと言っても過言ではないと思います。それぐらい重みのある作戦の一つです。

ギャンブルスタートをチームとしてやると決めた場合は、しっかりとした練習が必要です。
打者と走者に分けて筆者的に注意した方が良い点を述べます。

■打者

・サインが出たら、多少のボールでも当てに行った方が良い

・打席の前(ピッチャー寄り)に立って、フェアゾーンを広げる

・バットを短く持って、確実に当てることに集中すること

■走者

・ボールが当たったと同時に打球を見ずにスタート

・空振りと見逃しは常に頭の中入れておく

・本塁突入は、キャッチャーから遠いところへスライディングすること

メインで注意する点は以上になります。

1993年のヤクルトのキャンプ同様、これは練習がとても重要になります。
何度も練習することをオススメします。
また、想定する試合の打順に沿って練習すると、バッターのクセなどもあるので、より質の高い練習になると思います。

特に軟式ボールであれば、バウンドが高く跳ねやすいので、ゴロスピードがどうしても遅くなるため、このギャンブルスタートは軟式野球では特に有効です。
また、打者心理的にもスクイズよりは緊張感が無いので楽に打席に立つことができ、成功確率はこちらの方が高いのでは無いかと、個人的には思います。
スクイズのサインは緊張しますもんね。バッターだけではなくチーム全員が。

チームの得点力アップのために、ぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。

動画引用元:2008 日本シリーズ 第7戦 埼玉西武ライオンズ 8回表の攻撃①

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